ミノルタSR-T100Xのカメラ修理

今日は「日本三景の日」だそうですよ。
「松島」、「天橋立」。「宮島」ですね!
いずれも海に面していて海の青と松の緑のコントラストが
美しい場所ですねぇ
…とはいいますが…地元広島県内の「宮島」には
子供の頃から何度も行ったことがありますが
「松島」と「天橋立」は残念ながら訪れたことはありません。
うーん、私、気軽にパッと日帰りで行けるところには
フットワークが比較的軽いのですが
何日かかけて旅行となるともう面倒くさいのですよねぇ(苦笑)
山にハマっていた頃は山だけは嬉々としてテント行っていたのですが
それ以外は全く行かないですねぇ…
首都圏に移り住んで20年になりますが
いまだに北関東や東北には足を踏み入れたことはないですし
頭いかれて少し足が不自由になってからはさらに出かけなくなったし…
残念ながら「松島」や「天橋立」を訪れることはないでしょうねぇ
でも「宮島」は呉に帰省した勢いででも
また近いうちに行ってみたいですね!
宮島ももう20年くらいは行ってはいないのですが…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-T100X」のカメラ修理を行っています。
「SR-T100X」聞きなれないモデル名ですよね。
私も今回、初めてこのモデルの存在を知りました。
いわゆる「輸出モデル」ですね。
国内のモデルと若干の仕様変更もされた
輸出モデルが存在するのは各メーカーでよくあるのですが
ミノルタはモデル名を変えたいろいろなモデルが
他社より多く存在するような気もします。
見た目的にはこんな感じです。

ネーミングから「SR-T101」の輸出仕様かと思いましたが
ベースは「SR-T101」ではなく後継の「SR101」かと思われます。
後で分解して内部機構を見ても「SR101」と共通のようです。
「SR101」ベースということでアクセサリーシューは
接点付きのホットシューですね。
ファインダースクリーンもマイクロプリズムではなく
スプリットイメージです。
機能的にはいくつか省略されている部分もあります。
まずは見た目でもわかりますが
セルフタイマーがないですね。
なので妙に前面がすっきりしたデザインになっています。
そしてSR-T系の特徴ともいえる
ファインダー内っシャッタースピード表示も省略されています。
そのため関連する連動糸も1本少なく
連動糸を駆動すためのプーリー類もそもそも付いてはいません。
他は機能面ではSR101と変わりありません
もうひとつ外観でわかりやすいのは
マウント部の絞り連動環が樹脂製の黒に変更されています。
SR101やSR-T101シルバーモデルだと金属製シルバー環ですね。
全体的にはいい意味でシンプルなカメラだと思います。

外観的には非常にキレイな個体で
動作も一通りは行えます。
ただしやはり全体的に動きは悪く
古い油脂類や汚れが幕軸等の動きを妨げています。
そのため高速シャッターでの精度は出ておらず
特に1/1000は完全に開かない状態のようです。
露出計もハンダやSW類での接触不良があるようで
不安定な動きを見せています。
モルトは当然ながら全滅です。
やはり全体的に整備が必要な状態です。

整備そのものはいつものSR-T系の手順で行っていきます。
連動糸が1本少ないだけ少しだけ手間が少なくて助かりますね。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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