ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「やまなし桃の日」だそうです。
桃の季節ですよねぇ~美味しいですよねぇ
広島にいたときにはお隣の岡山の桃が身近でしたが
関東に来てからは山梨の桃が身近ですね。
山梨・長野方面に登山口までクルマで
登山によく行っていた頃には
帰りに道の駅とかで桃をよく買って帰りました。
軽く冷やして食べると本当に美味しいですよねぇ
果物の中でもかなり好きなほうに入る桃ですが
言われてみれば今年はまだ食べてなかった…
少し前からスーパーでも見かけていたのに…
今日の帰りには必ず買って帰ります!楽しみが増えました!
辛口の白ワインが合いそうですね…
それも買って帰らなきゃ…(笑
ちなみに日付は「百」を「もも」と読むことから
1年で百の倍数の200日目に当たるこの日を記念日としたのだそうです。
また、この時期は美味しい桃の出荷時期でもあるということです。
まさに今が旬ですよね!

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
あれ?先週あたりにも2台ほど修理したような気が…
ここのところ本当にSR-Tが多いですね。
まぁたまたまだとは思いますが
SR-Tに限らず同じ機種が
比較的集中的に同じ時期に入ることが
多いのは不思議ですよね。
もともとSR-T系は整備依頼の多いカメラですが
こんなに集中してはいることも珍しいですね。
…というわけでいまさら機種の説明は不要かとも思いますが
60年代~70年代のミノルタを代表する一眼レフでもあり
機械制御機という括りの中では時代を問わず
ミノルタを代表するカメラと言ってもいいと思います。
7年以上にわたって生産販売が続けられ
内部基本機構がほぼ同じ、SR-Tスーパーや
SR505/SR101まで含むと次世代のXシリーズに移行するまで
70年代の後半までミノルタの屋台骨を支え続けたカメラです。
それほどのロングセラー機であることからもわかるように
非常に基本設計に優れたカメラで
現在でもきちんと整備を行えば
非常に使いやすい良いカメラであることは間違いないところです。

お預かりしているSR-T101も長い年月が経っているにも関わらず
何とかシャッターは切れている状況です。
しかしながらかなり長い間使われずに仕舞い込まれていたものと思われ
各部の動きはやはり悪く、露出計も全く動作しません。
シャッターも動作するとはいえ精度は全く出ておらず
本来のスムーズさからはほど遠い状況です。
革得て唐山ながらモルトは全滅で
ファインダー内にもモルト屑がたくさん入り込んでいるうえに
カビもかなり発生しておりファインダー内が全体的に
霧がかかったように曇ってしまっています。
装着されているMCロッコールPF55mmF1.7レンズも
盛大にカビが発生しており
このままではさすがにまともに写真は撮影できない状況です。

それでも何かが壊れている(破損している)わけではなく
経年の汚れや古い油脂で見え辛かったり動かなかったりという
症状があちこちに出ている…という状態です。
すなわち、きれいに清掃を行って古い油脂類を除去し
カビもできる限り除去し、動きの調整さえ行えば
全く問題なく動作すると思われます。
ただ、少しだけ注意しなくてはいけないのは
樹脂類や抵抗類の劣化で単純に清掃・調整だけでは
本来の動きが取り戻せない場合もあります。
もちろん代わりの新品部品は手に入らないのですが
SR-T系はロングセラー機なこともあって
比較的、程度の良い中古部品が手に入りやすいので
できる限りの整備・修理を行い
まずは普通に撮影に使えるように仕上げていきたいと思います。

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