ミノルタオートコードLのカメラ修理

今日は「下駄の日」なのだそうですよ。
日付の「7」は下駄を作るときの寸法に
「7寸7分」という数字が使われたことからで
「22」は下駄で歩くとその跡が「二」に見えることからだそうです。
ちなみに7寸7分は約23.3cm、ちょっと小さめですかね?
足跡が「二」ということは2枚歯の下駄ですね
一時、下駄が欲しかった時期があるのですよねぇ
でも音が騒々しいのですよねぇ…それも魅力ではありますが
よく下駄履いて歩く時の音を「カランコロン」なんて言いますが
実際はそんなかわいくないですね。
「ガランゴロン」って感じかと…
ちょっとかわいい音がするのは下駄というより
木のサンダルって感じのモノですね…
もうでも下駄はちょっと無理かな…
頭いかれて歩きが不自由になってからは
バランスがとりにくいので下駄なんかで歩こうとすると
2,3歩で転ぶ自信しかありません(苦笑)
いや、逆にリハビリになっていいかも…
この季節になると気軽にはける涼し気な履物に目が行きますよね
下駄もいいですが最近、私は昔ながらのベンサン(便所サンダル)を
手に入れて気に入って履いています
普段はこのくらい気兼ねなく履けるものがいいですねぇ

さてさて

本日は「ミノルタオートコードL」のカメラ修理を行っています。
毎度書きますが「オートコード」は国産二眼レフを代表する名機ですね。
その初代の「オートコードⅠ型」に
セレン光電池使用の露出計を内蔵したモデルが
今回の「オートコードL」です。
「L」はライトバリューの頭文字からですね。
露出計表示はLV表示となっていて
SS・絞りリングにも対応する「LVナンバー」も表示されます。
(通常のSS・絞り値はビューレンズ上面集中表示)
ただし残念ながらセレン式の露出計は
セレンに劣化等の問題がある場合は当店では修理不可能です。
オートコードLの露出計は機械的には全く連動していないので
もし露出計が動かなくても
通常のオートコードⅠ型と機能的に変わりはありません。

お預かりしている「オートコードL」は
露出計はさておきそれ以外の部分に問題を抱えています。
まずレンズボードの留めネジが緩んでいるのか
妙にグラグラしています。ピント位置に影響あるほどです。
さらにそのピント位置も大きな問題ありで
最短距離まで繰り出すと今にもレンズボードが外れそうな位置まで
繰り出されます。
実際に後で確認したのですがもう1/3回転ほどヘリコイドが繰り出すと
ヘリコイドから外れてしまうような状態です。
それだけ繰り出してしまうような状況なので
当然ながらピント精度も出ているはずもなく
反対に無限遠位置までボードを引っ込めても
実際のピント位置は1mくらいに合うような状態です。
分解品でヘリコイドを外したのだと思われますが
適当に組んだだけの状態かと思われます。

まずはヘリコイドやレンズボードの調整から行いますが
こういう個体は他にも何があるかわからない部分がありますので
慎重に各部をチェックしながら作業を行います。
もちろん、シャッターユニットの整備や
レンズ清掃、巻上機構の整備調整も並行して行います。
致命的な破損個所があるわけではないので
しっかり整備調整すれば快適に使える状態に仕上げられると思います。

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