ミノルチナPのカメラ修理

今日は「文化の日」で祝日ですね。
私の生まれ育った町では
11/3が秋祭りの日なのです。(呉の小祭り)
だから11/3には子供の頃の
いろいろな思い出があって何とも懐かしい気分になりますね。
それはさておき「文化の日」に関連して
他にも多くの記念日が制定されています。
「まんがの日」「文具の日」「ビデオの日」
「クラシックカーの日」「レコードの日」…等々
どれも興味をそそるジャンルのものばかりです(笑
いずれもそのジャンルを「文化」として捉えて
今日を記念日に制定しているのですが
この中に「フィルムカメラあるいはフィルム写真の日」なんて
あってもおかしくないですねぇ(笑

さてさて

本日は「ミノルチナP」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のコンパクトカメラです。
ミノルチナシリーズは「S]と「P」の2機種が存在しますが
いずれも今の感覚で言うと少し大柄な
当時のコンパクトカメラ(レンズ固定式レンズシャッター機)の
機能を損なわずに小型化が進められたカメラです。
ただ小型化が国内でもてはやされるのは
もう少し後のコニカC35登場以降のことであって
この頃はある程度の高級感の演出のために
ある程度の大きさと重さが必要…と思われていた時代なのですね。
(特に本格志向のマニュアル機に関しては)
そんな時代背景もありミノルチナシリ―ズ両機は
当時は商業的には少々苦戦を強いられました。
現在では両機とも小さくて質感が高いということもあり
なかなかの人気ぶりなのですが…マーケティングって難しいですねぇ

今回は「S」の弟分にあたる「P」を扱っています。
レンズはロッコール38mmF2.8を搭載
距離計は省略し目測とし、シャッターユニットは
プログラムシャッターのシチズンPです。
シャッターと絞りの組み合わせはシャッターユニット任せで
セレン式の露出計指針を露出制御のLVリングと連動する
指針を合致させ露出を決定します。
「S」が本格派のマニュアル専用機であるのに対して
「P」はより軽快に簡単に撮影ができることを重視したカメラです。
「S」よりさらにさらにコンパクトで
デザインも非常に洗練されたもので
今見てもなかなかカッコいいカメラだと思います。

お預かりしている「P」はまず裏ブタが閉まりません。
手で押し込んでいくと「パクン」と閉まる音はするのですが
ロックされることなく手を離すと開いてしまいます。
ボディ側の受け部分を開いてみてみると
ピンを受ける爪の部分が
以前に強引に押し付けられたような形跡があり
変形してピンが挟み込めないような状態になっています。
それほど大きな変形でもないので
慎重に形状を元に戻して閉まるように修理を行います。
そして裏ブタは何とか閉まるようになったものの
今度はフィルムカウンターが全く動かないようです。
これも以前にショックを受けたせいと思われ
一部の部品が変形してしまっています。
ここも大きな変形ではないので修復と調整を行います。
さらに次はセルフタイマーが油切れで固着してしまっているようです。
シャッターユニット「シチズンP」はセルフタイマーを
シャッターユニット内には持っておらず
セルフタイマーユニットは底部に別途配置されています。
こちらも洗浄注油で対応していきます。
シャッター自体は多少の粘りが確認できますが
一応は切れている状態です。レンズ・ファインダーには
多少のカビや拭き傷が見られますが
できる限りの清掃を行っていきます。

これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
ハイマチックやユニオマットに比べるとコンパクトではありますが
構造がシンプルなこともあり整備性は良好です。
気持ちよく撮影に使えるように入念に作業を行っていきます。