今日は「録音文化の日」だそうですよ。
1878(明治11)年のこの日に
東京大学に外国人教師として招かれた
イギリスのジェームズ・ユーイングが
持参した蓄音機を使って日本初の録音・再生の実験を行ったことが
由来となっているそうです。
私と同年代の方はわかると思いますが
カセットテープに音楽等を録音することに苦労したことが
一度はあると思うのですよねぇ(笑
レコードはたまにしか買えないし
気軽に好きな曲を手に入れるためには
まずはテレビ番組とかからラジカセの内蔵マイクで録ろうとしますよねぇ
周りの雑音や話し声を何とか防ぎながら(笑)
小学校4年生~5年生の頃だったかな…テープはまだ保存してますが…
うちはじいさんがお寺での法話やお経を録音するために
ラジカセを大小いろいろ揃えてて協力してくれたこともあり
すぐにテレビのイヤホン端子にラジカセを繋いでライン録音できるようになり
そのうちFMエアチェックに移行し
そうこうしているうちに貸しレコード屋が近所にもできて
レコードから録音がメインになっていくのですよねぇ
それでも録音はなかなか大変でした
今のダウンロード一発やCDをPCに入れるだけで十数倍速で
勝手に取り込んでくれるなんて夢みたいです(笑
私はたまにアナログレコードをデジタルデータ化しているので
いまだに等速でのんびり録音していますが…
それでもデジタル化するとその後の管理が楽ですね。
デジタル化した写真も同じですね。
撮った後の管理はデジタルデータが圧倒的に楽で便利ですねぇ…
それでもアナログレコードもテープも
フィルム写真も現在進行形で大切なことに変わりはありませんが…
さてさて
本日は「ビューティフレックス」のカメラ修理を行っています。
ビューティフレックスは太陽堂光機というメーカーで
作られた二眼レフのブランドですが
この太陽堂光機の母体は2013年まで
神保町で営業していた「カメラ太陽堂」なのですね。
もう閉店してからそれでも10年経ってしまいました…
ビューティフレックスも15種類くらいのモデルがあるらしいのですが
何といっても資料が少なく細かいモデルについては把握できません。
今回お預かりしている「ビューティフレックス」も
残念ながらモデル名までは判明しませんでした。
修理する分にはそれでも全く問題はないのですが…
お預かりしている「ビューティフレックス」は
フィルム装填はシンプルな赤窓式です。
搭載されるレンズはビューティアナスチグマット8.0cmF3.5です。
シャッターユニットは「ETOAL」と刻印されているもので
B/1s~1/200までをカバーします。
ピント調節はノブ式です。
おそらく1950年代前半のモノだと思われますが
この時代の二眼レフとしては十分なスペックだと思います。
ただ状態はさすがによくはありません。
かなり長い間仕舞い込まれたままになっていたものと思われます。
保管環境自体は悪くなかったとは思われますが
さすがに全く動かしてなかったうえに
ケースにしまったままだったので
湿気も多少抱え込んだままと思われ
ファインダーやレンズにはかなりカビが発生していて
レンズは曇ってみえる状態です。
ピントノブは固着まではしていませんが動きは重く
シャッターはチャージ可能で切れるものの
SS設定に関わらず途中で止まってしまい
放置しているとそのうち忘れた頃にゆっくり閉じていくような状態です。
さすがにこの状態では全くもって撮影には使用できません。
これから本格的に分解整備に取り掛かるのですが
それでも致命的な破損等はないので
撮影に使えるレベルには十分に修理できると思います。
まずはレンズの状態が心配なので
テイクレンズを取り外し清掃から始めたのですが
わずかなカビ跡は残ったものの
カビ自体は除去でき充分にクリアな状態に復帰できました。
シャッターは汚れや油切れによる動作不良かと思われますので
入念に清掃整備すれば問題ない状態にできるかと思われます。
以前にも「ビューティフレックス」の修理のブログを
書いているのですが今確認してみると
それも今回と同じタイプのビューティですね。
当時は結構な人気モデルだったのだと思われます。