ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

11月にやたらと多かった「いい〇〇の日」も
そろそろ終わりのようです。
今日はお馴染みの「いい肉の日」と「いい服の日」
「いいフグの日」、「いい文具の日」だそうです。
で、「いい肉の日」に関連して
「肉まんの日」だったりします!
この季節になるとコンビニで肉まん買っちゃいますよねぇ
そういえば20年ほど前に東京に来たばかりの頃
コンビニで肉まん買って「からし」がついてこなかったのは
結構ショックでした…(笑)
今でもそうだと思いますが
関西以西のコンビニで肉まんを買うと
「からし」がついてくるのは普通です。
私もからし付けたほうが美味しいと思っているので
こっちで「からし」が付いてこないことを知った時は少々ショックでした。
今はなんとなく慣れましたけど
「からしがやっぱりほしいよなぁ…」と買うたびに思います(笑
家に持ち帰れば「からし」つけて食べるのですけどね!
そうそう「からし」だけじゃなくて
酢醤油で食べる肉まんも捨てがたいです。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ヒットした「SR-T101」の改良型です。
1973年発売のカメラです。今年で50年ですね!
基本的な構造・機能は「SR-T101」そのままで
より使い勝手を向上させたモデルです。
まずスクリーンがSR-T101のマイクロプリズムから
マイクロプリズム/スプリットに変更されています。
暗いレンズを使った時に陰りが出るのは困りますが
明るいレンズだとスプリットのほうがピント合わせしやすいと
感じる方は多いかと思います。
SR-T系はスクリーンの交換はユーザーサイドでは不可なので
これは結構大きな違いかもしれません。
そしてレンズ側の設定F値の刻印を直読式で
ファインダー内で確認できるようになっています。
この機能追加のためペンタ周りのデザインも変更となっていて
ここが外観でSR-T101とSR-Tスーパーとの区別がつきやすい個所になっています。
(でも最も区別しやすいのは上カバー前面のモデル刻印ですが)
中身の細かい仕様変更はともかくとして
機能的なSR-T101の違いはそんなところです。
そしてSR-Tスーパー発売後も小変更はあったものの
SR-T101もそのまま生産・併売が続けられます。
そして1975年にそれぞれ「SR505」、「SR101」に
モデルチェンジされ、これがSR系の最後のモデルとなります。

お預かりしている「SR-Tスーパー」は
一応、シャッターは切れているのですが
やはり動きが悪いようで
低速SS時にはミラーアップしたままになってしまいます。
そんな状態ですから一見、普通に動作しているように見えても
高速SS精度も全く出ていません。
そしてSR-T系にはめずらしくプリズムに腐食もあり
SR-Tスーパーの特徴でもあるスプリットイメージの
スクリーンは汚れだけではなくずいぶん傷だらけです。
プリズムとスクリーンに関しては
比較的状態の良好な中古部品と交換で対応いたします。
そして機械的な動作部分に関しては
徹底的に清掃整備を行った上で微調整で精度を出していきます。
露出計も動作はしてはいるのですが
値がズレているのと不安定さもあるので
電気的な整備も行っていきます。

分解経験のある方であればよくご存じだと思いますが
SR-T系といえば糸連動です。
これも慣れてしまえばさして問題にならない上に
このカメラは整備性もよく考えられていて
糸連動が整備の邪魔になることは
それほどありません。
でも私も昔はそうでしたが
慣れていない+正しい手順がわかっていないと
この糸連動にかなり苦しめられるとは思います。
SR-T系のカメラは大ヒット作で現存台数も多いですし
使いやすさもあってそれなりに人気もあるので
修理依頼も多くさすがに触りなれているカメラでもあります。
そうはいっても50年経った機械です。
なにがあるかわからない部分もありますので
慎重に作業を進めていきます。

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