月末ですねぇ…ついに11月も終わり…
今日は「鏡の日」だそうですよ。
「いい(11)ミラー(30)」と読む語呂合わせからだそうです。
これも「いい〇〇の日」の一派ですね(笑
カメラ修理で鏡もよく扱いますし
二眼レフにいたっては
ファインダーミラーの劣化が酷いことが多いから
表面鏡は常にストックを持っていてガラス切りで切り出して使います。
作業で使う鏡はいいのですが
若い頃に比べると自分の姿を本当に鏡で見なくなりました(笑
中・高校生の頃は「ブサイクなのにそんなにみてどうするんだよ!」
って自分で突っ込み入れたくなるくらい
頻繁に鏡を見ていましたし
制服のポケットには手鏡とコームは必ずセットで常備でしたねぇ…若かった(笑
今は見るたびに顔に老いを感じるのであまり鏡を見たくはありませんが
それでも毎朝、髭も剃るから鏡を見ますし
やはりみればそれなりに体調の変化を感じることもあるので
鏡で自分の姿をじっくり見るのは大切かもしれませんね!
そんなことよりも…「鏡の日」って聞いてから
頭の中で
「あーさやけーの♪ひかりのなかに♪ たつかげは~♪
ミラーマ~ン♪」が
リフレインされて止まりません(笑
さてさて
本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップ機「F2」のボディに
露出計内臓のフォトミックファインダーの装着されたモデルです。
フォトミックファインダーには搭載される露出計のタイプや
Ai対応しているか否かによって
5種類のフォトミックファインダーが存在します。
今回は最初にアイレベルファインダー付きモデルと同時に
発売された「フォトミック」モデルです。
前モデルの「F」の時代にはフォトミックは
途中で追加されたバリエーションモデル的位置づけでしたが
「F2」の場合は最初から「フォトミック」が主モデルとして考えられています。
そのため「Fフォトミック」ではフォトミックファインダー側にあった
電池室もF2ではボディ側に配置され
ファインダー側がスマートになったと同時にデザイン的にも
より一体感の進んだものとなっています。
そしてアイレベルファインダーにはない
ファインダー内SS表示や絞り表示が装備され
個人的には非常に嬉しい機能追加となっています。
これがあるだけでフォトミックに魅力を感じてしまいます。
それにFに比べるとスマートになったとはいえ
フォトミックのあの無骨なデザインが当時のニコンらしくて
何とも魅力に感じてしまいます。
お預かりしている「F2フォトミック」は
その最大の特徴ともいえるともいえる
露出計が電池をセットしても全く動きません。
こういう場合、まず最初に疑うのは
電池室周りのトラブルです。
F2は電池室のマイナス側端子の基部留め部が
電池室と一体のプラスチックで
そこが劣化により折れてしまい接触不良が起きているケースが
非常に多いのです。
でも今回はボディ側から電源供給がされていないのはいつものことですが
電子室マイナス端子はしっかり留まっていて
バネも効いています。
それならsw部か???と思い底部からSW部接触部をチェックしても
特に問題はなさそうです。
ちょっと珍しいパターンで電源供給がなされない様子です。
画像は取り掛かり始めのモノですが
ここからミラーボックスを外すところまで進めて
電池室の端子部が確認できる状態にします。
ハンダ部等に問題はなさそうだったのですが
端子を留めているネジが少し緩んでいて
そのために端子部の接触部に隙間が空き
そこに汚れや錆が発生したため
接触不良が起こってしまっているようです。
端子部の清掃整備を行って安定して導通するように対処します。
ちなみにフォトミックファインダー側は
電源を与えてやれば動作する状態であるのは確認したのですが
やはりかなり挙動が不安定でこちらは
摺動抵抗の汚れによる接触不良が起きているようです。
さらにボディ側の機械的駆動部にも巻上機構や幕軸に
動きの悪い部分が見られるため
そちらも並行して一通りの整備を行っていきます。
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