オリンパスペンD2のカメラ修理

昨日も書きましたが今日の日没までは
「クリスマス」ですね!
それはそれとして今日は「昭和」改元の日でもあるのですね。
1926(大正15/昭和元)年のこの日に
大正天皇が崩御され、皇太子であった裕仁(ひろひと)親王が
新天皇に即位されました。
これと共に新しい元号「昭和」が制定されています。
ここから60年以上続く「昭和」のスタートだったわけですね。
私の生まれは昭和44年で昭和を生きたのは20年弱
平成は最初から最初から最後まで30年少々過ごしているので
平成を生きたほうが長いのですが
やはり多感な10代を過ごした「昭和」の出来事やモノに
思い入れの強いものが多いですね…
いまだに「平成」と聞くと少し新し気なイメージが…(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンD2」のカメラ修理を行っています。
「デラックスなペン」として登場した
ペンシリーズの中でも最上位のシリーズです。
「D2」はその名の通り2代目のペンDとなります。
大口径のF.スイコー32mmF1.9や
5枚羽根のシャッターユニットコパルXに変更はなく
初代ペンDではセレン光電池を使用していた
露出計の受光体がCdSに変更されたモデルです。
それに伴って巻上軸下部には電池室
上カバー背面に露出計SWが追加されています。
対応する当時の電池は水銀電池MR9です。
現在だと形状が同じ625A電池(1.5V)か
電池アダプタ等を利用して使用することができます。
ただ電圧が1.5Vで使用すると振れ過ぎで
アンダー傾向の指示になるので要注意です。
(調整は整備時に可能です)
露出計は初代ペンD同様に非連動で
単独で動作しLV値を表示するタイプです。
SS/絞りリング側にも設定LVが表示される小窓が付いています。
抵抗等にトラブルの起きやすい連動タイプよりも
シンプルで融通も効いて良いかと思います。

お預かりしている「ペンD2」は
その最大のセールスポイントでもある露出計が
非常に不安定で一定の光をあてていても
指針が落ち着かず上下にフラフラとしています。
電池室は比較的キレイで腐食等もないので
配線(特にハンダ部)かSWの接触不良かと思われます。
Dシリーズ自慢の大口径レンズの状態は非常に良く
おそらく長くしまい込まれていたものかと思われますが
保存状態は良かったものと思われます。
ただしシャッター羽根、絞り羽根には若干の粘りがあり
精度的にも問題があるようです。
加えてファインダーは曇り気味で
モルトはさすがに全滅です。
これから問題なく撮影に使うには
やはり一通りの整備が必要な状況です。

まだ取り掛かり始めの段階ですが
これからまずはシャッターユニットの一通りの整備から行います。
そしてレンズ清掃、露出計周りの修理整備と進めていきます。
非常にコンパクトにまとめられたカメラですが
構造自体はシンプルなので整備性は非常に良好です。
いつも思いますが非常にうまく考えられて造られているカメラです。

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