今日は「緑内障を考える日」だそうです。
「りょく(6)ない(7)」(緑内)と読む
語呂合わせからだそうです。
緑内障は怖いですよねぇ…
視神経が傷つき、視野が狭くなる病気のことで
視野の周辺部からゆっくり進行するため
発見が遅れがちだそうです。
日本人の40歳以上では約20人に1人が緑内障になっていると
報告されていて高齢者になるとその割合はさらに増えるとのこと。
早期発見できれば薬で進行を抑えられますが
一度傷ついた視神経は元に戻らないため
治療が遅れると失明となることもあるそうです。
日本では緑内障が失明の原因の第1位となっています。
緑内障ではないですが私も糖尿病の関連で
半年に1回は眼底検査しますし
それとは別に脳梗塞の後遺症で
左目に問題を抱えているので3ヶ月に1回は眼科に行って
眼圧検査を行います。年に一度くらいで視野検査も行います。
目が見えなくなることは本当に怖いですものね。
検査していればいいわけではないですが
気を付けることができる部分は
なるべくやっておきたいものです。
さてさて
本日は「ミノルタハイマチック7SⅡ」の
カメラ修理を行っています。
ちょっと聞きなれないモデル名ですが
輸出専用機で国内モデルに該当するモデルのないカメラです。
1977年発売のカメラです。
レンジファインダー搭載機で
搭載レンズはロッコール40mmF1.7の大口径レンズです。
シャッターユニットはコパル製で機械制御で駆動します。
露出はシャッター優先オートが搭載されています。
いわゆる指針挟み込み式で制御する
昔ながらのシャッター優先オートです。
さらにマニュアル露出も可能です。
ただマニュアル露出時には露出計はオフとなります。
なかなか通好みなスペックではありますが
1977年頃と言えば国内のハイマチックは
「ハイマチックS/SD」が発売された年で
コンパクトカメラはお手軽志向がさらに進み
フラッシュ内蔵のオート機に一気に流れが向いている時期なので
「7sⅡ」のようなコンパクトカメラには苦しい時代だったと思われます。
それもあって輸出専用機だったのではないかとも思います。
今となっては非常に面白いカメラだと思いますが…
知名度はそれほど高くないですが
「知る人ぞ知るカメラ」的な部分もあって
意外と根強い人気のあるカメラかと思います。
ただ輸出専用機ということもあって
見かける機会は少なく
当店にも1年に一度依頼があるかないか…といったカメラです。
おまけに海外オークション等で入手された個体は
外観の割に程度の良くない個体が多く
注意の必要なカメラだとも言えます。
画像は既に整備が一通り完了した状態のモノで
少し様子見を行った上で最終テストを行って
問題なければ完成といった段階です。
結論から言うと問題なく非常に気持ちよく使える状態に
今はなっていますがやはりなかなか大変な状態でした。
お預かりした段階では露出計は不動で
マニュアル時でも絞り制御ができないような状態でした。
中身を見てみると結構な分解品で
露出計SW部等にかなり雑に弄られた形跡があり
通常の状態に戻すのに苦労させられました。
さらに途中で修理をあきらめたのか
配線を故意に切ったような跡もありました。
今回は本来の正しい状態に戻すことができていますが
内部破損等があると当然部品は手に入らないので
修理不可能になる可能性の高いカメラです。
この類の入手の少し難しい通好みのカメラを
現在手に入れることは
リスクが高いことは考えておいたほうが良いと思います。
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