ヤシカエレクトロ35CCNのカメラ修理

今日は「おやつの日」だそうですよ。
「お・や(8)つ(2)」と読む語呂合わせからだそうです。
「おやつ」の元々の意味は
江戸時代、1日2食が一般的だった頃
「八つ時(やつどき)(午後2時から3時頃)」にとっていた
小腹を満たす間食のことなのだそうです。
やがて間食全般を「おやつ」と呼ぶようになりました。
「おやつ」といえばやはり「3時のおやつ」が
一番にイメージされますが1日3食食べて
正午前後にお昼とっていると「3時」はまだ早いですよね。
でも甘いものは別腹ですからいつでも食べたいのですが…(笑
私は甘党の上にお酒も飲む人なので
「おやつ」も意識してコントロールしないと
すぐに身体に悪影響が出てしまいます。
でも「おやつ」特に甘いものの「おやつ」は
やめられませんよねぇ…
普段はお店に閉じこもっているせいで
昼食も3時のおやつもとることはほとんどないのですが
寝る前に「甘いモノ」と「お酒」が入ってしまって
もっと悪いという…(苦笑)
ちょっとビターなチョコとスコッチのロックとか
優しい甘さの果物に辛口の白ワインとかたまらないのですよ…
でもほどほどにしておきます…確実に太りますし…(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CCN」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
1970年に発売された「CC」のマイナーチェンジ版ですが
機能的にもデザイン的にもほぼ変更点はありません。
外観としてはモデル刻印が「CCN」となったことと
全面に「WIDE」のプレートが付いたことくらいです。
エレクトロ35シリーズ中唯一の35mm広角レンズ搭載機です。
それもエレクトロ35の定義にしたがってF1.8の大口径です。
しっかりレンジファインダーも搭載しています。
35mmF1.8レンズなんて現在でも最高級スペックのレンズです。
当時は今以上に貴重な存在です。
ただし、この時代の大口径レンズ搭載機は
現在のように大口径ならではのボケを味わうレンズとかではなく
あくまで低輝度時になるべく速いSSを確保するためのものです。
まさにエレクトロのコンセプトである
「ろうそく1本の光でも写る」を実現するための大口径レンズです。
加えて「CC・CCN」の絞り羽根は2枚バネでかなり特殊な形状です。
開放であればまだしも少し絞った状態で
ボケ味を味わうとうなカメラではありません。
でもせっかく絞り優先オートでコントロールできるので
いろいろ試すのもおもしろいとは思います。
ちょっと惜しいのはSS最高速が1/250で
日中はなかなか開けにくいとかもしれません。

お預かりしている「CCN」は
ご依頼者様の自宅でかなり長い間眠っていた個体と思われます。
こういった場合、気になるのは電池が入れっぱなしに
なっていないかどうかというところですが
今回の「CCN」はキチンと電池は抜いてあったようです。
電池室に大きなダメージはありません。
ただ、バッテリ-チェックの赤ボタンが少し溶けたような状態になっていて
全く押せないような状態です。
もちろんバッテリーチェックの機能としては使えません。
電源は問題なく入るようで
シャッターの制御もされています。
ただシャッター羽根が少し粘り気味でオートが非常に不安定です。
オート制御が不安定というより羽根が粘っているために
SSが安定して出せないといった感じです。
エレクトロはコパルエレクの構造上
レンズシャッター機によくある羽根自体の油滲みで粘るというパターンは
ほとんどなくシャッター駆動部あるいはマグネット吸着不良で
動きがなばるというパターンがほとんどです。
いずれにしてもシャッターユニットの整備でしっかり改善できます。
あとはファインダーが随分汚れていて距離計二重像もズレています。

まだ現状の動きや問題箇所の確認を行っている段階です。
大体の洗い出しと対処の方向性が見えたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
まずはシャッターユニット内の整備からです。
電子制御機は接点とマグネット吸着部がポイントなので
そのあたりを重点的に清掃整備していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。