ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「国際識字デー」だそうですよ。
識字。。。って最初何のことかわからなかったのですが
要は「文字が読み書きできる」ってことみたいですね。
まだまだ世界には貧困や戦争などで
8億人以上の読み書きができない方がいらっしゃるそうです。
改めて私たちは非常に恵まれた環境で
暮らしているんだということを痛感します。

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
SRT101。。。スーパーも含めて「SRT系」とくくると
おそらく当店で修理依頼の最も多いカメラではないでしょうか。。。
少々大柄ですが基本的には丈夫で使いやすく
メカニカルシャッターを存分に堪能できるカメラだと思います。
ミノルタらしく使い心地が良いところもポイントです。

今回のご依頼の個体は
元々ご依頼者様のお父様が使っていたカメラということですが
やはりかなり長い間、使わずに保管されていたものとのことです。
SRT101は7年間製造されたロングセラーモデルですが
今回の個体は最近見かけることが少なくなった比較的初期のモデルです。
(シャッターダイヤルの色・形状が少々異なる)
外観は多少の汚れとアタリが見受けられますが
基本的に非常に大切に使われてきたことがよくわかる美しさです。

しかしながら
各部の油切れ、ファインダー内に多数のカビ。。。と
経年劣化にはさすがに敵わないようで
シャッター速度も高速側でかなりのシャッタームラ
低速側はスローガバナ固着といった状況です。
その他、モルト劣化はもちろん、露出計もかなり不安定です。

img_8560

。。。とはいえ。。。シャッターは機械制御で
露出計の構造もシンプルなSRTですので
きちんとメンテナンスすれば
もちろん現在でも普通に使うことができます。
これからシャッター周り・ミラー駆動部の分解整備・清掃注油
巻上部、ファインダー部。露出計周り。。。と整備を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo