今日はこれといった記念日がない日ですね…
でも今夜は今年最後の満月ですね。
昨夜、ウォーキング中にも
ほぼ真上の高い場所に丸に近い月が輝いていました。
お月見と言えば旧暦8月15日の「中秋の名月」ですが
まだ夏の空気が残る新暦9月・10月よりも
(2024年は9月17日、2025年は10月6日)
晩秋から初冬のこの季節のほうが
空気は圧倒的に澄んでいて月も星もキレイに見えますね。
ただしかなり寒いので防寒対策は必須ですが…
今夜も太平洋側ではキレイな満月が見られそうです。
12月の満月は「コールドムーン」とも呼ばれます。
機会があれば夜空を見上げてみてください。
さてさて
本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
同時期に発売されたニコンFMと兄弟機であり
機械制御シャッターの「FM」に対して
「FE」は電子制御シャッター機です。
電子制御シャッターの恩恵で「絞り優先オート」を搭載します。
ニコマートELの後継機にあたります。
絞り優先オート搭載の関連もありますが
追針式の露出計を搭載し
現在の設定シャッタスピードと露出計が指す
適正シャッタースピードが瞬時にファインダー内で確認できます。
設定絞りも直読窓でファインダー内で確認できます。
オート時にはもちろん、マニュアル露出時にも
非常に使いやすい露出計とファインダー表示です。
ニコマート時代から比べるとボディサイズもコンパクトになり
非常に洗練されたカメラとなりました。
個人的にも非常に使い勝手の良いカメラだと思います。
5年間ほどの販売でしたが堅調な売れ行きで
現存台数も多いカメラです。
当店にもコンスタントに修理依頼のあるカメラです。
電子制御機ということで電子回路内のトラブルが起きた場合は
修理不能になることもあるのですが
FEの修理はそのほとんどが機械的トラブルによるもので
電子回路的な原因で修理不能になることはそう多くありません。
今回お預かりしている「FE」も
ミラーアップしたまま復帰しない状態(M90にしても復帰せず)ですが
シャッターユニットとミラー駆動部の連携が
何らかの原因で正常にリンクしていないことが原因と思われます。
強制的に復帰させても巻上チャージもうまく機能しないので
巻上・ミラー・シャッターユニットの連携が部品変形か何かで
正常に連動しないものと思われます。
まだまだ修理途中の段階ですが
おおまかな原因は突き止められました。
まともに動かせない状態だったので
お預かり時には全く確認できなかったのですが
電気的な制御や露出計関連に問題はなさそうです。
機械的トラブルの解消の上で
それなりの電気的調整を行えば問題ない状態に復帰できそうです。
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