ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「喫茶店の日」だそうですよ。
1888年(明治21年)のこの日に
東京・上野(下谷上野西黒門町)に
日本初の本格的なコーヒー喫茶店
「可否茶館(かひいさかん)」が開店したことに由来しています。
喫茶店か…振り返ってみると
一番頻繁に喫茶店通ってたのって高校生の頃ですね…
学校帰りによく行く喫茶店が数件あって
そこに行けば学校の友達や学校は違うバンド仲間とかに
会える可能性も高いから
バイトが始まるまでの合間とかに
時間があれば立ち寄っていました。
その頃は世の中も学校もいろいろ緩かったから
一服するのにもちょうどよかったんですよねぇ…
反対に今ではほとんどコーヒー飲むために
喫茶店やコーヒーショップに立ち寄ることはなくなってしまいました。
タバコ吸わなくなったせいもありますね
でもたまに遠出して普段あまり行かない場所に行った時には
喫茶店に限りませんが
その土地の雰囲気をゆっくり感じるために
一休みがてらお店にはよく入ります。
…って書いていたらどこかちょっと遠出したくなってきますね。
遠出先で外の景色を眺めながら飲むコーヒーは美味しいのですよねぇ

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
1950年代の二眼レフブームの前後に
ヤシカから発売されていた二眼レフです。
モデル名は「ヤシカフレックス」ですが
「ヤシカフレックス」の中でもいろいろなモデルが実際は存在していて
全てモデル名は「ヤシカフレックス」なので
細かな区別が非常に困難なカメラです。
修理する立場では細かなモデル名は全く関係なのですが
部品取りとかを探そうとするとその種類の多さに
困ることもしばしば。。。(苦笑)

お預かりしている「ヤシカフレックス」は
SSや絞り設定のレバーや(ダイヤル式ではない)
搭載シャッターユニットから判断すると
1955年発売のヤシカフレックスC(C型)と思われます。
C型は多くの場合、レンズ間とピントフードに
赤文字と赤楕円の囲みで「Yashica」の記載があり
絞り指標も赤文字なのですが
今回の「C型」は全て黒文字です。
稀にあるようですがちょっとめずらしいですね。
踏査されるシャッターユニットはコパル製で
最高速は1/300です。
レンズは3枚玉ヤシコール80mmF3.5です。
フィルム装填はスタートマーク合わせの
セミオートマットです
セルフコッキングはなくシャッターチャージは
シャッターユニットのチャージレバーで行います。

これから分解に取り掛かるところですが
かなり長い間あまり環境の良くないところに
保管されていたらしく状況は良くありません。
外装の革はほぼすべて剥がれ落ちていて
塗装も剥げかけているところが多々あります。
シャッターは駆動部が錆びているようで
レリーズした上でチャージレバーを指で押してやらないと
シャッターが開閉しないような状態です。
そしてなんといってもこの曇ったレンズが
どこまで復活できるか…もうやってみないとわかりません…
ファインダーも曇ってほぼ見えないような状況です。
結構、重めの作業になりそうなので
焦らずじっくりひとつひとつ問題をクリアしていきたいと思います。

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