今日は「エスプレッソの日」だそうですよ。
「エスプレッソ(espresso)」とは
エスプレッソマシンなどの専用の器具で
豆に蒸気による圧力をかけて
短時間で一気に抽出したコーヒーのことですね。
昔、勤めていた会社に「お客様に出すため専用」の
エスプレッソマシンが給湯室にあって
そこでたまにいただく
エスプレッソが美味しかった記憶が…(苦笑)
量は少しだけど濃くてたまらないのですよねぇ…
ガツンと甘いモノと組み合わせるとさらに最強です。
こんなこと書いていると
濃くて苦みの濃いコーヒーと強烈に甘いモノが欲しくなってきます。
午後、合間を見て買ってこようかな…
さてさて
本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
数日前にも「35DC」の修理を行いましたね。
40mmF1.7の大口径レンズを搭載した
プログラムオート露出専用機です。
絞りのコントロールができるカメラではない上に
絞り羽根はシャッター羽根と兼用なので
ボケを楽しむようなカメラではありませんが
光量の少ない場面でも手持ちで撮影できる場合を
増やすための大口径レンズですね。
1971年発売のカメラです。
シャッターは機械制御で電源を必要としませんが
露出計がある程度振れていないとシャッターロックがかかるため
露出計を動作させるために電池を入れていないと
シャッターは切れません。
同様の理由で暗い場所やレンズキャップをしていても
通常はシャッターが切れません。
ただ、フィルム装填直後のフィルム送り等の場面で
強制的にシャッターを切るために底部にボタンがあり
それを押すと光の有無に関係なく
露出計にある程度電流が流れシャッターを切ることができます。
それを使うにしてもやはり電池は入れておかないと
シャッターは切れません。
お預かりしている「35DC」は
このカメラであよくある露出計のトラブルは問題ないようです。
明るいところに向けてシャッターを半押しすると
精度はともかくとしても
露出計の指針がファインダー内である程度振れています。
ただし。この」「35DC」巻上が全くできません。
シャッターはチャージされていてレリーズが不可能なのかとも
思いましたが、どうやらシャッターはチャージされていないようで
巻上にロックがかかったような状態になってしまっています。
「35DC」で巻上ロックの不具合はあまり考えづらいのですが…
画像はまだ取り掛かり始めの段階ですが
この後、さらに分解を続けてまずはシャッターユニット周りの
確認都政を一通りの整備を行いますが
シャッターユニットには大きな問題はないようです。
シャッター単体だとチャージもできてレリーズも可能です。
じゃ、どこでロックがかかっているんだ?と思い
巻上機構をどんどん分解して調べていったところ
意外にも巻上側のスプールが強烈に固着していて
(スプロケットではなくスプール側)
全く巻き上げできないことが反映しました。
ここがこんなに固着するなんてあまりないですね。
フィルム室も比較的キレイだっただけに
予想していない部分だったので判明まで少し時間がかかりました。
巻上だけでなく各機械的駆動部を入念に清掃整備して
露出計周りの配線や接点も清掃整備していきます。
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