ペンタックスSVのカメラ修理

今日は言わずと知れた「七夕」ですね。
それも令和7年7月7日の「七夕」です。
だからどうというわけでもないのですが…(苦笑)
「七夕」に関連して「ゆかたの日」「川の日」「香りの日」
「ポニーテールの日」なんて記念日も制定されています。
都内の天気は残念ながら今のところ曇り空ですが
ぜひ夜には夜空を見上げてみて「夏の大三角」を
探してみていただければと思います。
ただ新暦の「七夕」だとまだ日没直後の夜8時頃には
彦星織姫は東の低い位置にありますし
今夜は月齢12の月が煌々と輝いていますので
月が沈んだ8日午前2時くらいがいいかもしれません…
って夜中すぎますね…(苦笑)
それ以前に都内だと天の川はおろか明るさ0等級の
ベガ(織姫星)さえもなかなか見えなかったりするのですが…
「七夕」関係なくたまには空の暗いところで
満天の星空を見上げてみたいものです。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
1962年発売のカメラです。
「SP」登場前のアサヒペンタックス系シリーズの
集大成と言えるカメラです。
シリーズで初めてセルフタイマーが搭載され
フィルムカウンターも自動復元式となりました。
前作の「S3」で完全自動絞りにも対応しているので
露出計こそ搭載されないものの
マニュアル一眼レフとして一通りの機能は搭載されたカメラと言えると思います。
シンプルで使いやすく「M42マウント」採用機ということもあり
一眼レフならではの交換レンズによって
撮影の幅を広げるという行為を存分に楽しめるカメラでもあります。

お預かりしている「SV」はシャッターが開いたまま
ミラーはアップしたままで固着している状態です。
「SV」の修理は基本的に幕交換が必須の場合が多く
今回も幕の硬化や劣化により後幕が出てこれない状態かと思われます。
分解前にとりあえず後幕を引っ張り出せないかなと思ったのですが
どうやら幕を引っ張るリボンが上下とも切れているようです。
これはさすがに分解しなくては幕を引っ張りだすこともできません。
先幕をフォルム室から見える範囲で見る分には
さほど劣化していないようには見えるのですが
おそらく端々はかなり劣化していると思われます。

とりあえず幕の全容がン見える状態になるまで分解して
後幕を引っ張り出してみましたが
やはりガチガチに硬化して波打っているような状態です。
先幕も隠れている部分は相当に劣化が進んでいます。
やはり当然ながら幕交換は避けて通れないですね。
まずは劣化が酷くリボンも切れている後幕の交換から行っていきます。
その後、先幕の交換も行って動きを確認し
シャッターの精度も調整していきます。
当然ながらその際に巻上等の機械駆動部の整備を行っていきます。
見違えるほどスムーズに動くようになると思われます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。