オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「珈琲牛乳の日」だそうですよ。
神奈川県平塚市の守山乳業株式会社から
王冠で栓をした瓶入りの「珈琲牛乳」が
1923(大正12)年4月20日に
東海道線国府津駅で販売を開始したことに由来しています。
当時、並弁当が1箱35銭で売られた時代に
珈琲牛乳は20銭とかなり高額だったにもかかわらず
飛ぶように売れたということです。
大人となった今では少し甘すぎるとも感じますが
コーヒー牛乳、美味しいですよねぇ…
私、生まれ育った実家はお風呂がなくて
銭湯通いだったのですが
風呂上がりに番台の傍にある引き戸の冷蔵庫で
飲み物がいろいろ売られていて
そこからコーヒー牛乳取り出してはよく飲んでました。
もちろん瓶でした。60円とか70円とかだったかすかな記憶が…(笑
冷蔵庫に使い込まれた通常の栓抜きとラムネ用の栓抜きが
ビニールのひもでぶら下がってました。時代ですねぇ…
当時の銭湯って意外とコミュ力を鍛えられるところで
同年代の友達と会うのはもちろんですが
刺青の入ったおじさんとか筋骨隆々の土方のあんちゃんとかに
よく話しかけられていろいろ仲良くなっていくのですよねぇ…
もちろんそこだけの付き合いではありますが…
子供だから結構物怖じしていないし…今よりコミュ力高かったな…(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。その名の通りペンEEシリーズの3代目です。
カメラ好きの方の中ではペンというと「ペンS」や「ペンD」に
注目が集まりますが60年代や70年代をリアルに過ごしてきた方は
ペンといえば「EEシリーズ」の姿を思い出す方の方が多いと思います。
それほどヒットしてロングセラーとなったカメラです。
「EE-3」はオートフォーカスカメラが主流となっていく
1986年まで生産が続けられペンシリーズ全体でも
最後まで生産が続けられたカメラです。
長く生産されたヒットモデルのため現存数も非常に多く
コンディションも千差万別なカメラでもあります。

お預かりしている「ペンEE-3」は
一通り動作はしているのですが
「写真が白っぽくなってしまう」とご依頼者様から
問題点をうかがっています。
ネガ原版を見ていないので何とも言えない部分もありますが
カメラ側の問題として考えられる原因を
いくつかチェックしていきます。
まずは定番の光線漏れですが
モルトは全て完全に劣化してしまっているので
可能性としては高いと思われます。
そしてレンズ中玉がカビで真っ白に白濁した状態になっています。
これも写真を白っぽくさせる原因になりますね。
ガラス変質で白濁しているようなら清掃ではどうにもなりませんが
今回はカビが濃く生えて真っ白になっている状況でした。
これであれば清掃で問題なくクリアになると思います。
さらに露出計指針が途中で引っかかってしまうことが多々あるようで
これが原因でかなりオート露出がオーバーになってしまうようです。
これも写真が白っぽくなる原因になりますね。
ペンだけではなくこの時代に多い
指針挟み込み式オート制御のカメラは
何度も挟み込まれているうちに指針が微妙に曲がってしまい
引っかかってしまうことが結構あります。
今回の主要因がどれであるかは断定できませんが
全ての要因を排除していく整備を行っていきます。

基本的にはシンプルな構造のカメラなので
整備性は非常に良好です。
毎度真意されるセレンの状態は今回は問題ありません。
シンプルな構造ではありますが
やはり時間が経過していることと
元々がお求めやすいカメラで
それほど耐久性の高いカメラではないので
開けたからにはチェックしておかなくてはならないポイントは
結構多岐にわたります。
でもしっかり整備調整しておけばまだまだ長く使えるカメラです。

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