ペンタックスMEのカメラ修理

シルバーウィーク最終日は「秋分の日」ですね。
昼と夜の長さがほぼ同じ(実際は昼の方が若干長い)になる日で
「春分」(3月21日頃)と同じように太陽が真東から出て真西に沈みます。
この日は「秋の彼岸」の中日ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが
これは「冬の寒さ(残寒)は春の彼岸まで
夏の暑さ(残暑)は秋の彼岸まで続き
彼岸を過ぎると和らぎ、凌ぎやすくなる」という意味だそうです。
しかしながら近年はなかなかこれもあてはまりませんね
昨日はヒサビサに晴れ間がのぞきましたが
そうなると気温急上昇でかなり蒸し暑かったです(苦笑)
それにしても秋雨の季節とはいえ雨ばかりで晴れません。
気温は下がって過ごしやすいですが
湿度が結構すごいことになっています。
せっかくのシルバーウィークも晴れたのは昨日だけでした…

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
Mシリーズとしては異端児的な「MX」のほうが
一ヶ月ほど早く発売されましたが
「Mシリーズ」のコンセプト(小型軽量化と電子化)に忠実で
この後の「Mシリーズ」全体のベースとなるカメラが「ME」です。
機能としては「絞り優先オート露出」専用機で
エントリークラスともいえますが後の「MV1」や「MG」よりは
質感も高く使い心地の良いカメラです。
シャッターユニットはセイコー製の金属羽根縦走りユニットで
前世代の「K2」で採用された同様のユニットに比べ
縦横5mmずつ小型化され重量も約半分になっています。
内部構造もスッキリと整理され整備性も良好なカメラです。

お預かりしている「ME」は一通りは動作しているものの
時々巻上が引っかかったような感じになり
巻上不能となってしまうことがあるようです。
まだご依頼者様のお手元にあるうちに
内部から部品の欠片が出てきたらしく
それが出てからは今のところ巻上に問題は出なくなったとのこと。
その部品の欠片を見てみると
ME系の修理をある程度やっている方にはお馴染みの
巻上レバークリックを作っている板バネの先端でした。
そして巻上レバーは格納位置から予備角の間で
手ごたえなくフラフラになってしまっています。
ここのバネが劣化で折れるのはME系でよくあるトラブルです。
そして巻上軸の側であるためその欠片が
内部に引っ掛かって巻上不能もよくあるトラブルです。
念のため他の破損部や不具合がないかもチェックしながら
整備一式を行っていきます。

先日の「MEスーパー」の紹介でも書きましたが
基盤はソケット式になっており整備性は良好で
電子回路内部のトラブルも非常に少ないカメラです。
これがMV1やMGになると同様の回路を持ちつつも
コストの関係でソケット式ではなくなってしまうため
内部はもう少し配線がごちゃごちゃしてくるようになります。
で、相変わらず内部モルトが多くそれが全て劣化しているため
そこの対処を行いつつ、
定番のミラー駆動部のトラブル予防も行っていきます。
加えてオートの制御に少々問題がありそうなので
電気的にも調整を入念に行います。

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