月別アーカイブ: 2018年1月

キヤノンPのカメラ修理

本日から通常営業です!
本年もよろしくお願い申し上げます!
暦の上では二十四節気でいうところの「小寒」ですね。
これから本格的に厳しい寒さがやってくる。。。という時期です。
体調を崩しやすい時期でもあるので
皆さまもお気をつけくださいませ。

さてさて

本日は「キヤノンP」のカメラ修理を行っています。
「P」の由来はフランス語の「Populaire(人気のある)」の
頭文字から取ったとのことです。
高級機から比べると多少は機能が省略されていますが
必要十分で基本的な造りに安っぽさは全くありません。
1959年の発売開始で当時のキャッチコピーは
「キヤノンがぼくの手に」というものでした。
大変ヒットしたモデルで10万台ほど生産されたそうです。
レンズ交換式レンジファインダーで気になる部分は
やはりファインダーだと思われますが
「P」は等倍ファインダーで35/50/100mm用の
フレームを常時ファインダーに表示するタイプです。

多少、お求め安くなったとはいえ
カメラそのものがまだまだ高級品だった時代です。
今回、お預かりしている「P」も
外観は非常にキレイで大切に扱われていたことがよくわかります。
ただ、最近は全く使われていなかったようで
各部に油切れの兆候が見受けられます。
まず高速シャッターは1/1000は開きません。
1/500も1/1500くらいのスリットしか開かない状況です。
スローも若干粘り気味で
先幕はスロー時には最後まできちんと走りきらないようです。

前板と裏蓋はモナカ状に本体を挟み込む構造です。
これからシャッター周りから各部点検整備一式を行います。

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コニカC35のカメラ修理

お店の営業は明日からですが
今日は既に修理も始めていきます。
今日から仕事始めの人も多いでしょうね。
今日は1/4ということで「石の日」だそうです。
この日に地蔵・狛犬・墓石など
願いがかけられた石に触れると
願いが叶うと言われているそうです。
どこかの神社か何かに石を触りに行かなければ!

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」の愛称で大ヒットしたカメラです。
手軽持ち歩けるサイズとその写りのよさで
今でも使われている方は多いと思います。
ここのブログにもたびたび登場するカメラですね!

今回は初代無印のC35ですが
少しだけレアなブラックのC35です。
圧倒的にシルバーを見かけることが多いですが
ブラックは全然雰囲気変わって見えますね。
1968年の発売ですが
ずっと新しいタイプのカメラに見えますね。
(お預かりしている個体がキレイなせいもありますが)

C35は現在のボタン電池LR44がそのまま入ってしまいますが
本来は水銀電池(1.3V)使用のカメラです。
そのまま1.5VのLR44を使ってしまうと
大抵の場合、露出計の針は振りすぎで
針挟みこみ式のAEですから
オートもアンダーになってしまいます。
今回も1.5段近くアンダーになってしまっています。
露出計は調整で1.5Vで適正な値が出るように調整します。
その前にC35でよくある羽根車動作不良による
シャッター羽根動作不良の予防をするために
シャッターユニット及びその周辺を整備していきます。
ファインダーはもちろん清掃し、今回は距離系もズレているので
調整を行い、フィルム面側のピント調整も行います。
当然のごとく劣化しているモルトは全交換してしまいます。

一通りの整備を終えて
最終チェックを残すのみの状態です。
こうやって写真で見てもカッコ良いですねぇ。。。
プログラムシャッター搭載で
露出過不足によるシャッターロックがないので
暗すぎても明るすぎても
とにかくシャッターの切れるカメラですが
ある程度、露出の知識のある方には
そのほうが使いやすいかもしれません。
現在のフィルム、現像技術からすると
少々、アンダーだろうがオーバーだろうが
シャッターを切ってしまいたいことも多いですものね。

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キヤノンF-1のカメラ修理

あけましておめでとうございます!
昨年中はたくさんの方々にお世話になり
本当に良い1年でした。ありがとうございます。
今年は昨年以上にがんばって参りますので
よろしくお願いいたします!
昨日は個人的に元旦恒例の丹沢表尾根を歩いてきましたが
昨年以上に体力が落ちている気が。。。
仕事の合間にとにかく鍛えなおします!

さてさて

まだお店は年末年始休業なのですが
まずは修理の仕事を少しずつ始めようと思います。
今日のカメラ修理は「キヤノンF-1」です。
同年代のライバルと言えばやはりニコンF2ですね。
キヤノンとニコンが本格的に2強として
切磋琢磨していくのはF-1登場後だと個人的には思います。
機能や堅牢性では互角といったところだと思いますが
やはりスタイリッシュでデザインが洗練されているのは
F-1のような気がします。
F2の押し出しの効いたスタイルももちろん好きではありますが。。。

お預かりしている「F-1」は
まず高速シャッター(1/2000、1/1000)が
シャッターを切っても開きません。
先幕と後幕のバランスが狂っていて
高速シャッターのときにスリットが作れない状態になっています。
露出計も随分と不安定な状況です。
製造されてからの期間を考えると決して悪い状態ではないですが
全体的にメンテナンスが必要な状態です。

今回のF-1は大丈夫だったのですが
F-1で多いトラブルはシャッターのバウンドと
シンクロ接点不良です。
シャッターのバウンドはチェックが難しいですが
F-1を所持されている方で
長らく未整備の場合は一度チェックしたほうが良いかと思います。

やはりペンタプリズム周りの低く構えたデザインが
文句ナシにカッコ良いのですね。
今回のF-1は製造番号が「1」で始まる
比較的初期のモデルですが
おそらく同じ年代に購入されたと思われる
銀枠の初期FDレンズがまたよく似合います。

これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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