今日は1月10日ということで
「110番の日」ですね!
あまりご縁のない110番ですが
(もちろんご縁のないほうが良い(笑))
いつ何でお世話になるかもわからないですものね。
(逆に通報される側には決してならないようにしましょう(笑))
さてさて
前回のブログで「初代キヤノネット」の
修理をご紹介しましたが
本日はキヤノネットとしての最終モデルである
「QL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行います。
初代キヤノネットが登場したのが1961年
G-Ⅲが登場したのが1971年
10年以上に渡って生産され続けたキヤノネットですが
シャッタースピード優先AE、レンジファインダー装備の
大口径レンズ搭載モデルという部分は共通です。
ただし10年間に随分コンパクトになりました。
キヤノネットの最終モデルということもあり
G-Ⅲは現在でも人気の高いカメラです。
本格的に使用する前に各部点検整備一式を。。。
ということでお預かりしたG-Ⅲですが
露出計の動きが少々おかしいようです。
例えば、ある被写体に向けてファインダー内表示が
F5.6を示したとします。
それから明らかに明るさの異なるほうにレンズを向けても
露出計の値が変化しません。
そうしているうちに何かの拍子に
突然正しい値に動く。。。といった感じです。
針挟み込み部分、あるいは露出計本体に何かしら
問題があるものと思われます。
今回の個体は大丈夫だったのですが
いわゆるニューキャノネット及びG-Ⅲは
レンズ前玉に汚れのようなクモリが出ているものが多いのです。
これはほとんどの場合、コーティング劣化及びレンズに変質によるもので
普通に清掃しても少々磨いたとしても、ほぼ落ちません。
現在、お手元にニューあるいはG-Ⅲをお持ちの方
あるいはこれから手に入れようとしている方は
ご注意いただければと思います。
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