日別アーカイブ: 2018年1月20日

ニコンFEのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大寒」ですね。
ここ数日はそれほどでもないですが
来週はかなり冷え込みそうです。
月曜日午後は関東も雪が降るかも。。。
暦どおり来月始めまでが寒さのピークとなりそうです。
。。。でも今のところ去年ほど寒さを感じないのは気のせいかな。。。

さてさて

本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
当ブログ登場回数の非常に多い人気のカメラです。
ニコン機の中では適度にコンパクトで
絞り優先オートも搭載し使いやすい
。。。というのが人気の秘密でしょうか。。。
個人的にはFE系の指針を二つ持つ露出計が
(ひとつは現在設定のSSを表示する)
非常に使いやすいと思います。
もちろんAiレンズ使用時には絞り値もファインダー内で
確認できるので絞り優先AE機としても魅力ですが
マニュアル機としても非常に使いやすいと思います。
発売開始は1978年、当時のキャッチフレーズは
「シンプル・ニコン」でした。

今回、お預かりしているFEは
ご依頼者様のご実家に昔からあったカメラだそうです。
それを引き継いで使われてたそうなのですが
ここのところはずっとしまったままだったそうです。
今回、改めてまた使ってみたいとのことで
各部点検整備一式のご依頼です。
露出計、オートに少々ズレが出てきていますが
動きそのものはそれほど悪くありません。
FEは電子制御シャッターだということで
敬遠されることも多いようですが
FEの場合、電子基板関連のトラブルはかなり少ないです。
確かにこれからさらに年数を重ねていくとわからない部分はございますが。。。
モルトはさすがに全滅で、ファインダーやミラーにかなり
汚れやカビが付着しています。
加えてこれはFEではあまり見かけない症状ですが
プリズム腐食が発生しています。大きな丸い腐食が1箇所だけなのですが
場所が悪くファインダー視野内のほぼ真ん中です。。。
スクリーンもかなりキズが入ってしまっています。

今回は中古ではございますが
キレイなプリズムとスクリーンを無事に確保することができたので
プリズムとスクリーンは交換で対処していきます。
マニュアルフォーカスの一眼レフはやはりファインダーの見え方は
非常に大事ですよね。
まずは分解をさらに進めて
シャッターユニット及び周辺の整備から取り掛かります。

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