日別アーカイブ: 2020年8月1日

ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

今日から8月ですね!
夏真っ盛りと言いたいところですが
関東はまだ梅雨明けしませんねぇ
今日も日差し出ているしそろそろかな。。。
8月1日はたくさんの記念日が制定されています。
「水の日」、「島の日」、「肺の日」、「花火の日」
「麻雀の日」、「宮島水族館の日」、「はっぴの日」
「カフェオレの日」。。。等々など。。。
そんな中に「パインの日」というのがありました。
ここでいう「パイン」は
もちろん「パイナップル」のことですが
真夏に冷やしたパイナップルはめちゃくちゃ合いますよね!
めちゃ甘くて美味しいですし。。。
この季節は果物といえば「桃」に目が行きがちですが
年中カットフルーツとしてスーパーで手軽に手に入る
パイナップルは本当に重宝します。
ちなみに「パイナップル」は
見た目が「pine(松かさ)」で
味がリンゴ「apple」のように甘いということで
「pineapple」と呼ばれるようになったのだそうです。(諸説あり)
ん?ということは「パインの日」じゃ
松かさ。。。「松ぼっくりの日」になっちゃうのでは???
ちなみに「パイナップルの日」も8月17日に制定されています。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ヒット&ロングセラーとなった「SR-T101」の
マイナーチェンジモデルとも言えますが
SR-Tスーパー発売後もSR-T101は併売されていて
それぞれ次期モデルであるSR505&SR101が
発売されるまで生産されました。
基本的な構造やスペックは101もスーパーもほぼ共通ですが
スーパーは絞り値がファインダー内で確認できるようになりました。
(レンズの絞り値刻印をファインダー内に映す直読式)
絞り値を映すためのミラーの配置等の関係もあり
ペンタ部のデザインは101とスーパーでは結構異なりなす。
加えてスクリーンが101はマイクロプリズムですが
スーパーはスプリット/マイクロプリズムとなりました。
アクセサリーシューは接点付きのホットシューとなりました。
基本的な構造が101同様ということで
スーパーも非常に丈夫なカメラで信頼性は高いです。

お預かりしているSR-Tスーパーは
SRーT系としてはめずらしくシャッターが正常に動きません。
先幕・後幕ともに最後までキレイに走り切れないようで
頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
それだけではなく後幕が半開きで止まってしまったり
場合によっては後幕が全く出てこない状態になってしまいます。
これが単純に幕軸の汚れで動きが悪いだけではなく
後幕の蹴りだし部の動作不良もあると思われます。
露出計は何とか動くのは動きますが
非常に不安定でファインダー内で指針が踊っているよな状態です。
(もちろんファインダー内の明るさは一定の状況で)
SW類の接触不良とSR-T系に多いハンダ不良かと思われます。

SR-T系のカメラの修理の時には
いつも書いている気がしますが
ファインダー内SS表示や露出計連動に
いわゆる「連動糸」が使われています。
特にファインダ内SS表示の連動糸は
一番テンションがかかっていない状態にしておかないと
分解時にSSダイヤルを外した瞬間に糸が切れてしまいます。
逆に正しい手順を踏めばまず切れることはありません。
今はさすがに慣れましたしなんてことはないですが
最初にSR-Tの分解をした時には
この連動糸の処理に苦労したなぁ。。。と昔を思い出します(笑)
また話がそれました。。。(汗)
肝心の修理のほうはとにかく駆動する部分が全て
固着あるいは粘りといった状況です。
まずは徹底的に古い油や汚れを洗い流してから
必要最小限の注油を行います。
駆動部に酷い錆等はないのでそれで動きは改善されると思います。
SS等の精度は最終的に幕テンションで調整していきます。

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