日別アーカイブ: 2021年3月8日

コーワSWのカメラ修理

今日は3月8日ということで
「サ(3)バ(8)」、サバの日です。
昨日が「さかなの日」で今日は鯖ですか…続きますね(笑)
アジと並んで身近な魚ですが
日本近海で捕れるものは秋から冬が旬です。
いわゆる「戻りのサバ」と言われるもので
いったん北上してたっぷり太った鯖が
産卵のために再び南下する時期のものを指しています。
傷みが早いことで有名で
食中毒や寄生虫の問題もあり生食はタブーとされていますが
一部のブランド鯖で新鮮なものは刺身で食べられることもあるようです。
残念ながら食べたことはないですが美味しいそうですねぇ
生の刺身は身近ではありませんが
〆鯖はメジャーな調理法でまたこれが美味しいですよねぇ
他にも普通に焼き魚にしても美味ですし
何なら手軽なサバ缶でさえも美味いです。
で、これが日本酒と合うのですよねぇ
サバもそうですが魚介特有の生臭さというのは
調理法にもよりますが
多少なりとも口の中に残るものですよね
それがそのあとに日本酒を飲むとキレイにリセットされるのですよねぇ
白ワインだと逆に生臭さが広がることも多いと思います。
で、そのあとでさらに〆鯖とかを口に入れると
日本酒の香りがさらにサバの美味みを広げてくれるのですよねぇ
あぁ、これはいけん
まだ、昼前なのに飲むことと食べることばっかり考えてしまいます。
それにしてもサバはいいですねぇ
今日、帰りにスーパー寄って何か買って帰ります(笑)

さてさて

本日は「コーワSW」のカメラ修理を行っています。
コルゲンコーワとかウナコーワとかでお馴染みのあのコーワです。
薬の方が一般的には知名度が高いですが
コーワの光学部門は昔から優れたカメラやレンズを生み出している
知る人ぞ知る光学メーカーです。
現在でも「プロミナー」ブランドでレンズの生産販売が行われています。
カメラではありませんが眼科やメガネ店用の
光学機器や検査機等も生産しています。
現在でも一流の光学機器メーカーと言えると思います。
かつてはレンズだけではなくカメラ本体も
中判カメラを中心に魅力的なカメラをたくさん発売していました。
コーワシックスやカロフレックスあたりは
当店にも修理がたまに入りますが
今でも非常に人気のあるカメラです。
今回の「コーワSW」は35mm判レンズ固定式のカメラです。
発売は1964年です。
何といってもその魅力は搭載される4群6枚の28mmF3.2レンズです。
レンズ固定式のいわゆるコンパクトカメラは
(現代のレベルで考えるとコンパクトではないのですが)
一時期のワイドカメラブームの際でも35mmが主流でした。
それよりもさらにワイドな28mmレンズです。
モデル名の「SW」は「スーパーワイド」の頭文字です。
ピントは目測式としファインダーもスペリオ式実像ファインダーを採用し
非常にシンプルかつ当時としては軽量コンパクトに仕上げられています。
シンプルな28mmレンズということは
F8くらいまで絞り込んでパンフォーカスとして使えば
スナップシューターとしても現在でも非常に魅力的な1台です。

お預かりしている「SW」は
まず大きな魅力の一つであるスペリオ式ファインダーに
カビや汚れが多く見え方が非常に悪い状態です。
さらにレンズシャッター機お約束の
シャッター羽根粘りが起きており
まともにシャッター切れない状態です
これでは快適に写真を撮ることはできません。
他、レンズ清掃等を含めて
全体手の整備一式を行います。

自慢の28mmレンズにもカビ・汚れ等あり
できる限りの清掃で実用上問題ないレベルに仕上げます。
本来、このくらいシンプルなカメラで十分なのですよね。
コーワSWを見ているといつもそんな思いになってしまいます。
スペリオ式のファインダーは対物レンズ側が
小さくなるのが外観上の特徴ですが
上カバー前面のシンプルさが非常にデザイン的にも良いと思います。
そのファインダーですが今回も清掃で非常にクリアになりました
このスペリオ式ファインダーの見え心地の良さも
SWの大きな魅力だと思います。
SWの整備はたまにしか入りませんが
そのたびに自分用にも1台SWが欲しいなぁ…と考えてしまうカメラです。

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