日別アーカイブ: 2021年9月23日

リコーフレックスニューダイヤのカメラ修理

今日は「秋分の日」ですね。
つまり「お彼岸の中日」です。
子供の頃はこの日は山へ墓参りが年中行事でしたねぇ
うちの墓所は灰ヶ峰という山の登山道の脇にあるので
墓参りはちょっとした遠足気分でした。
実際、お弁当持って行ってたし…
今となっては何でこんなアクセス悪いの?と
文句の一つも言いたくなりますが…(苦笑)
あ、秋分の日にちなんで
今日は「酒風呂の日」でもあるのですよ
実は季節の節目である
「春分」、「夏至」、「秋分」、「冬至」は
全て酒風呂の日なのです。
日本酒をお風呂に入れる「酒風呂」は
体がよく温まる、お肌がつるつるになる、
リラックスできる、ぐっすり眠れるなどの
効果があると言われています。
私も頭が壊れる前はちょくちょく酒風呂を自宅でも
やっていたのですけどねぇ
バスタブにコップ1杯くらいの日本酒を入れて…
なにせ右半身温痛覚麻痺になってから
湯船に入っても体半分にお湯に入っている感覚が全くなく
あまり気持ちよくないのですよ
このせいですっかり銭湯や温泉からも足が遠のいたし
自宅でもバスタブに湯をためなくなりました…
まぁ、こればかりは受け入れるしかない(苦笑)
酒風呂の代わりに今夜は浴びるほど日本酒飲んでおくか…(笑

さてさて

本日は「リコーフレックスニューダイヤ」の
カメラ修理を行っています。
リコーフレックスと言えば
軽量なプレスボディにシンプルな機能の
ピント調節をギアで行うタイプが有名で
当時も大ヒットしていますが
この「ダイヤ」は同じリコーフレックスでも
ダイキャストボディで機能もしっかり搭載した
充実装備のシリーズです。発売は1956年
赤窓ではなく、スタートマーク合わせ
セミオートマットフイルム装填を装備し
セルフコッキングこそないものの
自動巻き止め機構を装備し
カウンターも自動リセットします。
シャッターレリーズボタンも
ボディ側に装備し
ファインダーにはフレネルレンズも装備され
明るさと切れの良いピントを実現しています。
最小限の装備でシンプルで軽量な
従来のリコフレとは正反対のカメラです。
ちなみに「ニュー」の付かない「ダイヤ」も存在し
簡単に見分けられうのはレンズフィルター取り付け部が
「Bay1バヨネット」なのが「ニューダイヤ」で
ねじ込み式なのがニューの付かない「ダイヤ」です。

「ニューダイヤ」にもレンズやシャッターユニットの
組み合わせで何種類かのバリエーションが存在するのですが
お預かりているリコフレニューダイヤは
オートコードあたりでもお馴染みの
シチズンMXVシャッターを搭載し
シャッター最高速は1/400です。
レンズはリコナー8cmF3.5を搭載しています。
状態としてはまずスロ―シャッターがガバナにかからないことが
頻繁にあり、例えば1秒に設定しておいても
1/30で切れてしまうようなことが多々あります。
きちんとガバナにかかるともちろん1秒で切れるのですが
そのスローガバナも油切れで粘りがあるようです。
高速シャッターはとろあえずは動作しているのですが
こちらは油汚れで羽根に若干の粘りがあるようです。
かたや油切れで、別の個所では油付着でトラブルと
カメラは本当に精密機器ですね(苦笑)

レンズ・ファインダーにも結構なカビや汚れがあり
二眼レフ全体で定番のファインダーミラーは
もちろん劣化が酷いため交換です。
画像は一通りの整備が完了した時点でのものですが
シャッターは高速から低速、バルブまで非常にスムーズに
精度も十分に作動しており
ファインダーやレンズもかなりクリアになりました
カウンターや巻き止め、オートマット機構も
問題なく動作しています。
裏蓋やファインダーフードに結構な歪みがあり
開閉しにくかったりもしていたのですが
それもできる限りの修正で現在は問題なく開閉できるようになっています。
これで改めて快適に使えるようになったと思います。
もうしばらくの様子見の後、最終調整を行ない、完成となります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。