今日は「くるみの日」だそうですよ。
「く(9)るみ(3)はまるい(0)」(くるみは丸い)と読む
語呂合わせからだそうです。
なかなか強引ですね(笑
クルミは、α-リノレン酸(ALA)と呼ばれる
オメガ3脂肪酸の一種を多く含んでいるそうで
ALAやその他のオメガ3脂肪酸が豊富な食事は
血圧を下げ動脈をきれいにすることにつながるだそうです。
以前、この話を聞いて
毎日くるみを食べるようにしていた時期がありました(苦笑)
でもね。何十年も続けないと
目に見える効果は得られないんじゃなかったかなぁ
で、「そんなんもう手遅れじゃん」って止めたような気が(笑)
まぁいわゆる血管年齢と血圧は本当に重要ですね。
私も血圧はさすがに気をつけています。
少し前に頭やっちゃってますしねぇ。。。
くるみに限らずナッツ類は良質なたんぱく質と脂肪を摂取できる
優秀な食材だですし何といっても美味しいですよねぇ
でもこれが調子に乗って食べ過ぎるとまたダメなのです
カロリーめっちゃ高いですし。。。
バランスよく栄養を取るのは本当に難しいですよねぇ
さてさて
本日はキヤノンFTのカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
TTL絞込測光機なのですが
受光体の配置にちょっとこだわりがあるカメラです。
通常、TTL測光機は接眼レンズの周辺にCdS(受光体)を
配置することが多いのですが
FTの場合はまずスクリーンの上に設置される
コンデンサレンズ内にハーフミラーを組込み
コンデンサレンズ内を通過する光の一部を
その背後に配置したCdSに送ります。
周辺の余計な光に影響される可能性がかなり減少し
精密な測光ができる造りになっています。
この構造の為、この時代の他TTL機では
平均測光や中央部重点測光が主流だったのですが
FTの場合は「中央部部分測光」となります。
露出計の理屈がある程度わかっている撮影者なら
視野内に輝度差が激しく露出の決定が難しい場面でも
平均測光や中央部重点測光より露出が計測しやすいという利点もあります。
これをもっと推し進めていくとオリンパスの得意な
スポット測光になっていくわけですね。
このFTで採用されたCdSの配置と測光方法は
後のFTbやF-1にも引き継がれこの時代のキヤノン一眼レフの
こだわりの測光方法となっていきます。
シャッターの基本的構造はFXから受け継がれた
Fシリーズ共通の仕様で
アタックの効いた歯切れの良いシャッター音が特徴です。
そしてこれもこの時代のキヤノンお得意の
QL(クイックローディング)が採用され
フィルム装填も簡単に行えます。
お預かりしている「FT」は
残念ながらシャッターを切ることができません。
巻上レバーもロックがかかっています。
シャッター幕の位置から判断すると
シャッターはチャージ状態にあるようなので
どうやらレリーズができない状態のようです。
確かにチャージされているのに
シャッターボタンを押し込むことができません。
「ふぅん…よくわからないから
まずは分解しながらトラブルシューティングかな…」と思いつつ
外観の状態や他に変わったことがないかチェックしていると…
ひとつ気がついたことがりました。
フィルムカウンターの窓に付いている透明なプラ板がありません。。。
割れたり破損した場合は別ですが
構造上、外側に外れることは考えにくく
かなり高い確率で内部に落ちるはずです。
「これかなぁ。。。あやしいなぁ」と思いつつ
慎重に分解を進めていくと
レリーズ部の奥深くで案の定、カウンター窓が挟まっていました。
何とかカウンター窓も破損はしていなく再利用が可能です。
分解品等だと既に外に出ている可能性も高いですが
今回の「FT」はご依頼者様が昔から使っているもので
分解歴がないと思われることから
おそらく内部にあるだろうと予想したのですが
今回は予想があたりました。
画像はまだカウンタ窓を発見する前の分解前のものです。
カウンタ窓救出後、シャッターはとりあえず
きれるようになったものの
かなりあちこち油切れの状態で高速シャッターの精度は出ておらず
低速シャッターはガバナが粘っています。
さらに露出計はSW部接点の接触不良で全く動作しません。
何にせよ全体的にリフレッシュが必要な状態です。
ただし、今回のFT、外装やファインダー内は年式相応に
かなり汚れていたのですが
内部が分解歴ないわりに妙にキレイなのです。
あまり使われてなかったのかもしれません。
FT…というかFシリーズ全般の持病でもあるプリズム腐食もありません。
ただプリズムの周りのモルトはボロボロだったので
もちろん交換します。
これでよくプリズムが無事だったものだと感心します。
おそらくご依頼者様も近年はこのカメラを使っていなかったと思うのですが
これを機会にまた存分に撮影を楽しんでいただければと思います。
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