日別アーカイブ: 2022年11月12日

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「皮膚の日」だそうですよ。
「いい(11)ひ(1)ふ(2)」(いい皮膚)と読む
語呂合わせからだそうです。
…年齢が出ますよねぇ(苦笑)
毎朝髭をそるのに鏡で間近に顔を見る時もそうですし
自分の手や指を見る時も感じますが
張りも艶もきめ細かさも年々確実に失われていきますねぇ…
自分でも結構目に付くのですよね…
何とも言えない哀しみを感じます(笑
まぁ見た目の問題はともかくとしても
キズが付くと治りにくいのは困ったものですな…
仕事柄、たまに失敗して指や手にちっと深い傷を付けてしまうことは
多々ありますが若い時なら2週間くらいで
目立たなくなったような傷が半年、いや、場合によっては
1年経っても結構残っているのですよねぇ…
まぁこれも機能的に問題なければいいのですが
体内でも何か炎症等でダメージ受けても
なかなか治らずに悪い状況になるのだろうなぁ…と思うと
少しゾッとします…(苦笑)
いけんいけん、どうもネガティブに捉えがちですね…
枯れた味わいはそれでそれで渋いと捉えて
加齢による現象も受け入れなくては!(笑

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
つい先日もX-7の修理ブログを書きましたが
今度はブラックではなくシルバーです。
先日も書きましたがX-7のブラック・シルバーは
単なる色違いだけではなく
ブラックの方にはグリップが追加されて
スクリーンにミノルタお得意の
アキュートマットスクリーンが採用されています。
個人的にはグリップのないスッキリしたデザインの
シルバーには好感度が高いです。
確かにホールドはグリップあったほうが便利なのは
間違いないですが
ブラックになるとその色合いでプラスチッキーさが強調されるのと
グリップの質感も手伝って
妙にガンダムチックでいかにも「80年代!」って感じが強調されます。
もちろん「それがいい!」というのもあるでしょうし
私も80年代っぽいもの大好きなので好きですが
シルバーだと何だか妙に上品で端正に見えて
何とも捨てがたい魅力があるのですよねぇ…
ちなみにシルバーのスクリーンはアキュートマットではないですが
十分に明るいファインダーだと思います。
見比べればもちろんアキュートマットのほうが明るいのですが
単体で見れば不満を感じるレベルではないと思います。
どちらにもピントのキレは非常に良く
ピント合わせは非常に快適です!

お預かりている「X-7」はご依頼者様が
昔から使い続けているカメラかと思われます。
しかしながらここ近年はあまり使われていなかったのか
フィルム室のモルト等にはかなりダメージがあり
このままで使っても光漏れしてしまいそうです。
それ以前にまずシャッターが切れません。
電池を入れてSWを入れると電源は入ります。
しかしながらミラーは電源を入れる前から上がったままで
ファインダー内は真っ暗です。
シャッタボタンに反応して露出計だけは動作します。
シャッター幕の位置から判断して
シャッターはチャージされたままの状態です。
で、巻上レバーは回せるのですが
手応えはなくスカスカです。
うーん、どういった状況でこうなってしまったのかが
ちょっとわかりませんが機械的にマズイ状態かと思われます。
巻上軸の噛み合わせか何かが狂ってしまっているようです。

まずはある程度のところまで分解してみないと
原因すらはっきりしない状況です。
画像はまだ上カバーを外してプリズムを降ろしただけの状態ですが
X-7は実はここからがなかなか大変です。
通常、ミラーボックスを降ろせば
シャッターユニットとミラーボックスが分離できますが
XG系フレームは横走りシャッターとしては珍しい
ユニット式シャッターでミラーボックスと
シャッターシステムがユニットで一体化されています。
ミノルタはSR-7の頃にもこの構造を採用していましたが
問題も多かったのかいったんは通常の構造に戻りました
しかしながらXG系フレームで同様の構造に再チャレンジしています。
整備する立場で言うとなかなか厄介な構造です(苦笑)
何はともあれここからユニットを分離し
トラブルの原因を探ることから始めていきます。

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