今日は「ぞうさんの日」らしいですよ。
制定したのは山口県周南市の市民プロジェクト
「絵本と物語のある街」だそうです。
このプロジェクトの創立日である2010(平成22)年11月16日に
ちなんでだそうです。
加えて周南市は童謡『ぞうさん』などで知られる
作詞家まど・みちおさんの故郷であり
誕生日の1909(明治42)年11月16日と合わせることで
まどさんへの尊敬の意味も込められているのだそうです。
周南市には1960(昭和35)年に開園した徳山動物園があることから
動物園のシンボル的存在のゾウの記念日を制定して
この日をきっかけに親子・家族・地域の絆を深めることが目的なのだそうです。
徳山(現・周南市)に昔、親戚がいたから
家族で訪れることも多く徳山動物園にも何度も行ったし
当時の写真も残っています。懐かしいですねぇ…
ところで「童謡・ぞうさん」の歌詞ですが
子ゾウが悪口を言われた時の歌とされています…知らなかった…(汗)
他の動物から見たら、鼻が長い君はおかしい。
しかし、子どものゾウは、しょげたり怒り返したりせず、
「大好きなお母さんも長いのよ」と朗らかに切り返し、
それを誇りにしている歌だといいます。
その背景がわかってくると
「ぞうさん」の1番の歌詞…
「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ」の
イメージが全く変わってきますねぇ~
動物園でぞうさん見たくなってきました…(笑
さてさて
本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産二眼レフを代表すると言ってよい名機ですね。
ミノルタはそれでなくても非常に古い歴史を持つ光学機メーカーですが
国産としては最初期から二眼レフを作っていたメーカーです。
ミノルタフレックスに始まりミノルタコードを経て
非常に完成度の高いカメラとして1955年に
「オートコード」が登場しました。
前身までのモデルで培った「ハラキリ型」のピントレバー
平面性を確保するために通常とは逆に「上から下」としたフィルム送り
シャッタースピードと絞り値はビューレンズ上部窓に集中表示
そしてセルフコッキング
ひとつひとつの機能は前モデルからあったものですが
それをうまくまとめて使い勝手が良い上に
安定した動作のシチズンシャッターと組み合わせ
写りの評価の非常に高いテッサー型ロッコールレンズ
ピントの山の掴みやすいファインダー等
非常に高い次元でバランスの取れたカメラだと思います。
現在でも人気の高いのが納得できる内容です。
見た目の質感も使い心地も非常に良いカメラです。
画像は一通りの整備後のものですが
眺めているだけでも楽しくなってきますねぇ
お預かりしているオートコードは
一通りは動作しているものの
巻上やピントレバー、シャッターの動きが悪い部分もあり
このまま使うには少々不安材料の多い状態でした。
レンズにもカビがそれなりに発生しており
ファインダーもかなり汚れています。
ご依頼者様からもご指摘をいただいていたのですが
シャッター羽根の一部に錆が発生しており
茶色く変質してしまっている見た目も問題ですが
表面もザラザラでシャッターの動きを悪くする要因となっていました。
錆びてしまった金属羽根を完全に修復するのは不可能ですが
できる限り錆を除去し表面に余計な抵抗が付かないような処置を行い
問題ない精度でスムーズに動作できるようになりました。
見た目にもほとんどわからないレベルになったと思います。
オートコードと言えばテイクレンズの後玉コーティング劣化の
固体も多く、クモリが出ているとほぼ修復不可能な場合も多いのですが
今回はカビこそそれなりにあったものの
コーティングの状態は良好で全く問題ない状態に清掃できました。
これでご依頼者様にも安心して使っていただける状態になったと思います。
各部清掃注油を行っているので
動きが落ち着くまで少し様子見をしている段階ですが
この後、最終テストを行い問題なければ完成となります。
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