日別アーカイブ: 2022年11月17日

ニコンFEのカメラ修理

今日は「レンコンの日」だそうですよ。
1994(平成6)年のこの日に
全国のレンコン産地が集まって茨城県土浦市で
「蓮根サミット」が開かれたことが由来になっているそうです。
「レンコン」と聞いただけで
やたらと「レンコンの天ぷら」を連想してしまい
むちゃくちゃ食べたくなるのですが…(笑
「レンコン」より「ハスの天ぷら」って言われた方が
さらに馴染み深いですねぇ
子供の頃にやたらとおかずによく登場するメニューでした。
あのサクサクシャキシャキの食感と
ほのかな甘みが何とも美味しいのです…
もう長らく口にしていないよな気が…
うちはじいさんばあさんと暮らしていたせいもあり
「天ぷら」だけではなく「レンコン」の出番は多かったような気が…
煮物には間違いなく入っていたなぁ…
これも美味しいのですよねぇ
スーパーの惣菜でレンコンの天ぷら売ってないかな…
ちょっと帰りに探してみます!

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
「FE」もコンスタントに修理依頼のあるカメラですね。
適度な大きさで使いやすく
しっかり造られていて使い心地も良いカメラです。
電子制御シャッター機ということで
「絞り優先オート露出」も搭載し
気軽にスピーディーに撮ることもできます。
ファインダー内二針式表示の露出計は非常に使いやすく
直読式で絞り値も確認できるので
マニュアル機としても非常に使いやすいカメラです。
個人的にもかなりおススメの1台です。
電子制御シャッター機ということで
トラブルを心配されることもあるかと思いますが
電子回路のトラブルはかなり少ないほうだと思います。
どちらかといえばトラブルの中心は
機械的な面の方が多く
それも経年劣化による動作不良が大半で
通常の整備を行えば改善できる場合がほとんどです。

ただ…今回の「FE」は単純な機械的トラブルではないようです。
「電源が入らない」とお聞きしてお預かりしたのですが
よくあるパターンとしては
電池室周りのトラブルか
巻上レバーSW周りの接触不良を予想していました。
結果的には電池室周りのトラブルではあったのですが
単なる接触不良とかハンダ不良とかではありませんでした。
まず動作確認しようと電池を入れたところ
仰せの通りで全く露出計は動かず
BCランプも点灯しません。
もちろん電子制御シャッターは全速(B・M90以外)は
制御されません。
うーん、BCが点かないってことは電池室裏かな…と思いながら
電池を取り出すと電池がめちゃくちゃ熱を持って熱くなっています。
これは間違いなくどこかでショートしているときの症状です。
とりあえず上下のカバーを外してテスターで確認すると
どうも電池室から基板までの間でショートしてしまっているようです。
さらに電池室側からは見えなかったのですが
下カバーを開けてすぐ確認できる範囲にかなり腐食跡がありました。
以前にかなり長い間電池を入れたままにされたことがあったのだと思われます。
配線腐食によるショートの可能性が高そうです。
基板内ショートだったらもうお手上げなのですが
この配線ショートの影響で基板内異常が起こっている可能性も否定できません。
まずは正常に電源を基板に送れる状態にしてみないと何ともいえませんが
基板内でショートによる部品破損が起こっていると
修理不能の可能性もあります。
もうある程度やってみないと判断できません。

現段階では何とも言えませんが
できる限りの整備を行って判断していきたいと思います。
こうなてくると基板内で何かあると修理不可の可能性が
高くなってしまうのは電位制御機の宿命ですね。
まずは電池室を介さずに電圧をかけて
正常に動作するかどうかの確認から行います。
その上で電池室周りのショートから改善していきます。

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