日別アーカイブ: 2022年11月26日

コニカオートSのカメラ修理

今日は「いい風呂の日」だそうですよ。
日に日に寒くなってきて
温かいお湯にゆっくり浸かりたくなる季節ですよねぇ
それも自宅の小さなバスタブではなくて
やはり足の延ばせる大きな湯船がいいですね!
中野区内は比較的まだ銭湯が残っていて
数年前までは私も冬になると仕事の帰りに
週に数度は銭湯でゆっくり温まって帰るのが
日課になっていました。
ただ、一昨年に頭をやらかして右半身温痛覚麻痺になってからは
一度しか行ってないのですよねぇ…
足元が滑りそうで怖いのがひとつと
(これは今はほぼ問題ない状況)
湯船に入っても右半身はお湯も何もない湯船に
ただ座っている感覚しかなくて
全く気持ちよくなかったのがひとつ…(苦笑)
まさに感覚が左右で真っ二つでなかなかに不気味な感覚なのです(汗)
これもそのとき(ほぼ2年前)よりは少しはマシになっているような
気もしないではないのですが…
そのうちダメもとでちょっと帰りに銭湯寄ってみるか…
まぁ私のことはともかく
遠くの温泉とかももちろん良いですが
それよりも近くの銭湯に気軽に温まりに行くのも良いモノです!
地方にはもう銭湯自体がかなり少なくなってしまいましたが
都内の下町エリアには比較的まだ残っているので
楽しめる環境にある間はしっかり楽しみたいですね!

さてさて

本日は「コニカオートS」のカメラ修理を行っています。
先行して発売されていたレンズ固定式レンズシャッター機
コニカSシリーズにシャッタースピード優先オート露出を
追加したカメラです。
「Sシリーズ」はセレン光電池使用の露出計でしたが
「オートS」ではCdS受光体に変更されています。
シャッターはオート制御対応設計のコパルSVAに換装されていて
搭載レンズはヘキサノン47mmF1.9です。
直線的なデザインは「Sシリーズ」と共通のテイストですが
中身はかなりブラッシュアップされています。
本流ともいえる「Sシリーズ」もこの「オートS」発売後に
こちらの「オートS」をベースとした「SⅢ」に
モデルチェンジされ共通化が図られていきます。
CdS搭載となりセレン光電池のように劣化の問題に
頭を悩ませる必要はないのですが
今度は電池室周りのトラブルがどうしても多くなります。
特に当時の水銀電池は液漏れを起こす可能性が高い上に
液漏れがなかったとしても電池から出るガスで
確実に配線等を腐食させるので
電池室にダメージを受けているケースがほとんどです。

お預かりしている「オートS」は
やはり当時の水銀電池が入ったままの状態で
液漏れこそはないものの配線や端子へのダメージが
心配される状態です。
しかしながら非常に珍しいパターンですが
ダメージがほぼありません…
念のためハンダ等はやり直しますし
配線も交換しますがそのままでも何とか導通している状態でした。
さすがに少々ハンダ劣化で電圧が不安定な状態ではありましたが…
酷い場合には電池室端子が使えない場合も多々あるので
これは少々驚きです。
電池室を開けてゴロンと水銀電池が出てきたときには
「あぁ~今回も大変かな…」と思ったのですが…(苦笑)
電気関係のダメージは最小限で済んでいて一安心ですが
それ以前の問題でレンズシャッター機では定番の
シャッター羽根粘りがありまともに動作する状態ではありませんでした。
加えてこの類のオート機ではこちらも定番ですが
絞り羽根もかなり粘っていて
F8あたりより明るい方へはほぼ開きません…
オート制御の関係もあってマニュアル専用機より
小さなバネの力で絞り羽根を開く構造の為
より粘りが起きやすい傾向にあります。

まだ取り掛かり始めでこれから本格的に分解整備を行います。
まずはシャッター・絞り羽根を含むシャッタユニットの整備から行い
その際に電池室からの配線の交換も行います。
そして巻上関連。距離計連動部等々の整備も行います。
ボディサイズに余裕ある時代のカメラなので
整備性は良好です。
ファインダー内ハーフミラーの状態が心配でしたが
こちらも思ったほど悪い状態ではないようです。
今回も隅々まで入念に整備を行っていきます。

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