日別アーカイブ: 2022年11月2日

ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「いい血圧の日」なのだそうです。
「いい(11)けつあつ(two=2)」(いい血圧)と読む
語呂合わせからだそうですが…だいぶ苦しいな(苦笑)
でも私もそれなりの年齢になってからは
血圧にはかなり気をつけています。
高血圧が引き起こす病は
動脈硬化からの脳梗塞・脳出血、心筋梗塞等々
命の存続に直結する重篤なモノばかりですものね…
一時期少し血圧高めなこともありましたが
すぐに対処したのがよかったのか
ここのところは比較的良好な値をキープしています。
50歳過ぎると1日数回の血圧測定はもはやルーティンですねぇ(苦笑)
でも血圧ってほんのささいなことでも数値は激しく上下するので
何が正解なのかわからなくなるのですよねぇ
私は糖尿病持ちでもあるので血糖値も小まめに計測していますが
ここ数年は普段の食生活もそれなりに節制しているので
どの数値も比較的落ち着いています。
まぁあまり長生きできるとは思っていないですが
ギリギリまで元気に仕事できていないと
まともに生活できないですからねぇ
生涯現役が貫けるように気をつけて頑張ります!

さてさて

本日はペンタックスMEのカメラ修理を行っています。
「ペンタックスMシリーズ」の基本形ともいえるカメラですね。
1976年12月発売のカメラです。
シリーズのコンセプトである
「小型軽量化」、「電子化によるAE化」、「システムの充実」に
忠実に沿ったカメラです。
絞り優先オート専用機ということで
機能はかなり絞り込まれてはいますが
軽快な操作感ややはりそのコンパクトさがかなり魅力的です。
人気も高くヒット作となり現存する台数も多いのですが
コンディションは千差万別です。
ME系のカメラで定番なトラブルはミラー駆動部のゴムブッシュ劣化による
「ミラーアップしたまま固着」というものが有名ですが
対策を行ってしまえば直るトラブルでもあります。

今回お預かりしているMEはミラーの動きも問題なく
精度はともかく一通り動作はしているのかと思ったのですが…
いやいや、なかなかそうはいきませんね…
露出計のチェックを行うと
設定・明るさに全く関係なく常に「OVER」が表示された状態で
シャッターも最速(1/1000)でしか(オート時)切れません。
CdSからの信号が断線かなにかで全く来ない状態かと思われます。
これはなかなか厄介な状況かと思われます。


基板内異常があると正直なところ相当苦しい状況なのですが…
調べてみたところ基板内に問題はなさそうで
やはりどこかのハンダか接点かで接触不良が起きているようです。
シャッターユニットやミラー駆動部の整備を並行して行いつつ
電気的な整備も行っていきます。
おそらく何とかなると思われます。
分解品でフレキが切れたり破損している個体は問題外ですが
普通に扱われているME系はそんなに致命的なトラブルを
抱えている個体は少ないと思います。
キチンと整備してやれば多くの場合は快適に使えるようになると思います。
今回もこのままではとても撮影できる状態ではありませんでしたが
快適に使える状態に仕上げてご依頼者様にお渡しできればと思います。

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