日別アーカイブ: 2023年3月10日

コニカC35E&Lのカメラ修理

今日は3月10日…
イメージしやすい語呂合わせの記念日がたくさん制定されています。
「砂糖の日」「佐渡の日」「水戸の日」
「サボテンの日」「ミントの日」
「見合いの日」「ミートソースの日」…等々…
それとは関係なく今日は「東海道・山陽新幹線全線開通の日」なんですね。
山陽新幹線・岡山駅~博多駅間が延伸開業して
1975(昭和50)年のこの日山陽新幹線が全線開業した日…
ということで、私の生まれ故郷広島に
新幹線が通るようになった日でもあるのですねぇ
でもこのニュースはかすかに覚えていて
じいさんに「広島駅に新幹線見に行こうよー」と
ねだった記憶がありますねぇ
この年の秋には我が広島東洋カープがリーグ初優勝して
そっちの記憶のほうがお祭り騒ぎで鮮明に覚えていたりしますが…(笑
何にせよもう半世紀近く昔の話なのですよね
なんだか時の流れを痛切に感じます…

さてさて

本日は「コニカC35E&L」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
「じゃーに~コニカ」の派生モデルです。
この2年前に発売された初代C35から
距離計とセルフタイマーを省略したカメラです。
ピントは目測式となり
ファインダー右下隅にピントリングの目測マークが
直読できるようになっています。
コンパクトで手軽に使えるカメラなので
このカメラには目測式も合っているような気がします。
距離計搭載でもアバウトに合わせて素早く撮れば同じことなのですが
ファインダー内に二重像が見えていると
やはりきっちり距離計を合わせたくなってしまうので
それであれば潔く目測でアバウトにしか合わせられないほうが
使いやすいのではないかとも思います。
露出計や露出制御は通常のC35と一緒で
CdS露出計の指針抑え式のプログラムオートです。
露出計を振り切ってしまうあるいは露出計が全く動かないような
極端な光の過不足があっても
いわゆるシャッターロックの類は搭載されていないので
とりあえずシャッターは切ることができます。
気を付けないと露出過不足の写真を量産する可能性もありますが
現在の性能の良いフィルムであれば
そうとわかっていても
とりあえずシャッターを切りたい場面は多いと思いますので
個人的には余計なシャッターロックがないほうが好みです。
でもレンズキャップをしていても切れるということなので
(一眼レフ機ではないので当然ファインダーも見えています)
キャップはあえて付けないほうが良いような気もします。
(保護フィルターはあったほうがいいでしょうね)

前置きが長くなりました。
お預かりしている「E&L」はまずはC35の定番で
シャッター羽根がゆっくりとしか動きません。
他のレンズシャッター機だとシャッター羽根の汚れや油滲みが
原因で同じ症状になることが多いのですが
C35の場合は構造上、羽根には油滲みは回りにくく
羽根の汚れではなく羽根を駆動している
バネで動く駆動部の円盤の動きが粘ることが原因のことが多いのです。
今回のやはりそこが原因のようです。
レンズ・ファインダーの状態は比較的良く
電池室周りの腐食も少なく調整は必要なものの
露出計・オートも動作しています。
ただしフィルム室にふんだんに使用されているモルトは全滅です。
この価格帯のコンパクトカメラはコストも関係もあり
裏蓋周りの遮光を大量のモルトに頼るパターンが多く
劣化した際の周りに及ぶ腐食ダメージは
一眼レフ等よりも甚大です。
粘着質と化したモルトは入念に取り除き周りも清掃を行い
新しいモルトに交換していきます。

シャッター駆動部の円盤がボディ下から少し見えていますね。
ここからさらに分解を進めて駆動部の清掃整備を行っていきます。
もちろんシャッター羽根自体の清掃も並行して行います。
小さなカメラですが余計な機能がないシンプルな構造ということもあり
非常に整備性は良いカメラです。
ビハインドシャッターなのでレンズ清掃やヘリコイド周りの
整備清掃も行いやすいカメラです。
ただ、今回は大丈夫でしたが電池室周りの腐食が広がって
CdSや露出計本体に影響が出ている場合も多く
そうなってくると非常に手間がかかることも多くあるカメラです。
きちんと整備されたC35は気軽に持ち歩ける非常に使いやすいカメラです。
ご依頼者様にもぜひ本来の状態で
存分に持ち歩いていただきたいと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。