今日は「ピアノの日」なのだそうですよ。
1823(文政6)年のこの日に
オランダ商館医となるドイツの医師シーボルトが
日本に初めてピアノを持ち込んだとされるのだそうです。
この「日本で一番古いピアノ」は山口県萩市の
「熊谷美術館」に保存・展示されているそうです。
製造されたのは1806(文化3)年頃のイギリス・ロンドンで
四角いテーブルのような形をしたスクエア型の小型のピアノだそうです。
私自身はピアノは全く弾けませんが
弾ける方が羨ましいと思ったことは
子供の頃から過去に何度もありますねぇ
家がある程度は広くてしっかりしていないと置けないですし…
私の唯一の親友が子供の頃からピアノを習っていて
今でもしっかり練習していて
難しいクラシックもある程度弾きこなすのですが
地元に帰った時にはよく自宅に押し掛けて聴かせてもらっています
お互いじじいになりかけているのに
今でも昔同様の技術を維持しているのは友達ながら
本当にすごいです。何事も「継続は力なり」なのですねぇ
生で聴くのが一番ですがピアノの音色は本当に心地よいですね。
クラシックピアノ曲のレコードやCDもある程度持っていますが
夜中にやたらと聴きたくなって引っ張り出したりしています。
ここのところ天気に恵まれれば月が良く見えていますから
月光の第三楽章とか聴きたくなりますね!
さてさて
本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れたキヤノンを代表するプロ向け高級一眼レフです。
当店で扱うのはいわゆる初代のキヤノンF-1です。
一眼レフの分野ではかなり立ち遅れてしまったキヤノンが
一気にライバルのニコンに追いつくことになった
記念すべきカメラです。
このF-1の登場からいわゆる「ニコン・キヤノン」の
2強時代がフィルムカメラ末期まで延々と続くことになるのですね。
登場は1971年です。
基本的な方向性はライバルとなるニコンF2と全く同じベクトルなのですが
デザインや操作性のインターフェースは
「そんな意地にならんでも」といいたくなるほど
反対の方向を向いていてそのあたりを比べてみるのも面白いかもしれません。
基本的にはプロ向け一眼レフなので各部品のクオリティは高く
非常に丈夫なモデルです。
しかしながら本来の状態を維持するためには
それなりにメンテナンスを行いながら維持する必要があります。
特にF-1はシャッターブレーキ周り等に
定期的なメンテナンスを必要とするので
そのあたりに関してはF2よる少しだけデリケートともいえます。
お預かりしているF-1も高速シャッターでは精度が出ておらず
幕軸の動きも含めてメンテナンスが必要な状態です。
シャッターバウンド等はない模様なので
幕ブレーキ等には致命的なダメージはないとは思われますが
そのあたりのメンテナンスも含めて整備を行います。
画像は分解に取り掛かり始めの段階のものです。
相変わらず低く構えたアイレベルファインダーは
文句なしにカッコいいですね。
もちろんはモルトは全滅でファインダー内にも
モルト屑がたくさん入り込んでいるので清掃を行いますが
アイレベルファインダーのプリズム上部には
遮光と緩衝材を兼ねたでっかい座布団のようなモルトが
貼ってあります。もちろん開けてみると
当然ながらボロボロです。
これがプリズムカバーの隙間からも入り込んで
プリズム腐食を引き起こす場合もあるので
ここは必ず処置を行います。
今回は屑だらけではあるのものの
プリズムにはダメージはなく一安心です。
ちなみに露出家関連は動作してはいるものの
やはりSW周りに定番の接触不良が起きていて
動作が非常に不安定です。
機械的駆動部分はもちろんのこと細部までしっかり整備清掃を行います。
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