日別アーカイブ: 2024年9月8日

ニコンFのカメラ修理

今日は「休養の日」だそうですよ。
「休(9)養(8)」と読む語呂合わせからだそうです。
ちょうど日曜日ですしタイミングピッタリですね。
私も含め日曜日関係ない方は他の日で…(笑
積極的休養は通常の日の活動効率を上げるためにも
必須項目ですねぇ…
私の主観ですが若い時の休養は
どちらかといえばメンタルな部分が大きくて
休みのこそフル回転して遊んで日頃のストレスを
発散する!という感じでした。
今は…というと多少の気分転換はもちろん必要ですが
単純に身体を休めたい…というほうが大きいですねぇ(苦笑)
特にここ数年は休日云々に関係なく
睡眠不足がダイレクトに身体に響くようで
ついつい多少の夜更かしが数日続くと
日中のパフォ-マンスに明らかな悪影響が出ます。
まぁ要はもう若くはない…ということですね(笑
年々無理は効かなくなってきていることは実感してるので
上手く休養も取りながら
効率よく活動できるようにしたいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
いわずとしれた「伝説の一眼レフ」ですね。
発売は1959年でニコン初の一眼レフカメラです。
まだ一眼レフ機は黎明期でしたが
「F」は完全絞り自動機構を搭載し
豊富なニッコールレンズ群、加えてあらゆる撮影に対応する
アクセサリー群も豊富に用意され
システムカメラとしても時代の最先端を行くカメラとなりました。
そのあたりは後発のカメラも次々と見習っていく部分ではありますが
何といってもその強靭な部品とその精度が一番の魅力かとも思います。
構成するすべての部品は明らかにオーバークオリティのモノが多く
そのおかげもあり登場から65年が経過する現在でも
スムーズに動くように手入れさえ怠らなければ
機械的な部分は特に
現在でも当時と変わらない精度でキチンと動作します。
同じような年代あるいは「F」よりも後発のカメラを
数多く扱いますがその多くが
状態によっては修理や整備をしても
根本的に経年劣化で部品の強度が足りなくなり
修理不能になるカメラがあることを考えると
「F」の根本的な堅牢さがよくわかります。
もちろん根本的にショック品だったり
通常ではありえないあまりに無理な力をかけられたり
水没品だったりすれば修理不能なものもします。
フォトミックファインダー等の主要アクセサリーの中にも
修理不能なものはたくさん存在しますが
メインのボディがちゃんと生きているものが多いのは
やはり「F」がそれだけすごいカメラなのだと実感します。

お預かりしてる「F」は
まず装着されている50mmレンズが外れません。
レンズ脱着ボタンが汚れや古い油脂等の影響で
完全に固着してしまっているようです。
いくら押してもビクとも動きません。
これはとにかく時間をかけて
ゆっくりと緩めていくしかないので
(無茶すると壊れる可能性が高いです)
確認できる他の部分をチェックしておきます。
全体的に動きが渋い部分が多く
高速シャッターの精度はやはり出ていません。
そしてスローガバナーとリンクする制御棒が
これまた固着してしまっているようで
1/30以上のスローシャッターはまったくガバナが効かず
全て1/60で切れてしまっています。
いずれのトラブルも機械的な動作不良なので
しっかり部品の洗浄清掃調整を行えば
全く問題なく使える状態になると思います。

時間とそれなりの手間はかかりましたが
レンズは無事に外すことができました。
既に脱着ボタンはスムーズに動くようになっています。
これからシャッター、巻上機構等々の
整備調整を入念に行っていきます。

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