今日は「コスモスの日」だそうですよ。
私も先日の定休日に外出先で
コスモスが咲いて風にゆらゆらしているのを見かけました。
今日もそうですがまだまだ陽射しが夏っぽくて
残暑厳しいですがもう9月も半ばですものね。
しっかり季節は進んでいると思います。
しかしコスモスはなんであんなに茎が細くて
頼りないのでしょうね。
花の咲く時期は台風がやってくる季節でもありますが
少し大き目の台風が来たら全て倒れてしまうのですよね…
それに普通に風が吹いてもゆらゆらと揺れて
そこがまた風情があるといえばありますが
いざ撮影しようとするとファインダーの中に収めるだけでも
苦労します…先日もちょっと撮影しましたが
マニュアルフォーカスなこともあり
なかなか大変でした…(苦笑)
でも毎年撮りたくなるほどの魅力ある花ですよね!
さてさて
本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
ペンと言えばハーフカメラの代名詞ともいえますが
その中でも操作が簡単で気軽に撮れる
「ペンEEシリーズ」は最も人気の高いシリーズかと思います。
当店に持ち込まれるのはもう少しマニアックな
初期の「ペン」や「ペンS」、「ペンDシリーズ」も多いですが
やはり依頼数の最も多いのは「ペンEEシリーズ」です。
「EES」は「EEシリーズ」の派生モデルにあたり
ピントが固定焦点である「EE」に対し
ゾーンフォーカスを採用したモデルです。
「EES-2」はその2代目のモデルにあたり
「ペンEE-2」の派生モデルとも言えます。
(発売はほんの少しEESが早かったようです)
余談ですが35mm判コンパクトカメラとして大ヒットした
「トリップ35」もこの「EES-2」がベースになっています。
発売は同じ年でした。
初代EEやEESに比べると使い勝手で大幅に進歩していて
裏ブタは蝶番式になりフィルムカウンターも自動復帰となりました。
アクサリーシューにはX接点が追加されホットシューとなっています。
フィルム感度もASA400まで対応となりました。
レンズは30mmF2.8でSS1/30・1/250秒の2速AEです。
お預かりしている「EES-2」はシャッターは切れるものの
全くオートが制御できないようで
絞り羽根は明るさに関わらず最少絞りで固まっています。
暗くしても赤ベロも出ない状態です。
まずは絞り羽根の固着かと思われますが
シャッタスピードの切替も行われないようなので
露出計あるいはセレンにも問題があると思われます。
外観やレンズのコンディションは良さそうです。
絞り羽根はかなりガッチリと固着しています。
非常に薄い2枚羽根なのでちょっとした汚れや油分で
簡単に固着してしまいます。
羽根はいったん取り外して入念に洗浄清掃を行います。
シャッター羽根もシンプルな2枚羽根です。
こちらもしっかり洗浄清掃を行います。
外れてトラブルの原因となることの多い
シャッターユニットのネジは羽根組付けの際にしっかりと締めて
軽くネジロックを行います。
そして露出計の問題は残念ながらセレンの劣化のようです。
全く起電しないわけではないのですが
起電量があまりに足りず
とてもオートを制御できるほどではありません。
セレンに関しては普通に起電する中古良品と交換で対応します。
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