今日は「音の日」だそうですよ。
1877(明治10)年のこの日に
アメリカの発明家トーマス・エジソンが
自ら発明した蓄音機「フォノグラフ(Phonograph)」で
「メリーさんの羊…」の音を録音・再生することに
成功したことに由来しています。
蓄音機は、白熱電球・映写機と合わせて
エジソンの三大発明と言われているそうです。
この日がオーディオの誕生日ともいえるわけですね!
私はオーディオが趣味というほどではありませんが
昔から音楽を聴くのは好きなので
レコードやカセットテープが聴ける環境は維持していますし
よく考えたら安物ですが真空管アンプもありますね。
たいした音は出てませんが手間暇かけて
昔夢中になったレコード聴くのは楽しいですよ。
オーディオや音楽、カメラや写真、クルマやバイクもそうですが
趣味の世界っていうのはどれもキリがないですね。
だからこそいつまでも楽しいのでしょうが…(笑
本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
エレクトロ35シリーズとしては最終機種となるカメラです。
初代から比べると小型化も進んで随分小さくなりました。
ギュッと凝縮されて洗練されたイメージが湧くカメラです。
それでも初代から続く「ろうそく1本の光で写る」カメラを目指すという
コンセプトは脈々と息づいていて
初代同様に大口径レンズ・カラーヤシノンDX45mmF1.7を搭載し
低速シャッターや長時間露光に強い電子制御シャッターを備え
絞り優先オート専用機として露出を制御します。
このあたりの基本的な機能と考え方は最後までブレません。
黄色・赤の矢印で絞り操作を促す露出警告灯も初代から変わりません。
エレクトロを何世代か使い続けている方は
使い方に迷うようなことはないのではないかと思います。
GXは最終機種ということもあって完成度の高いカメラだと思います。
お預かりしている「エレクトロ35GX」は
おそらくご依頼者様のご自宅で
かなり長い間仕舞い込まれていたものと思われます。
ケースに入れた状態だったのだと思いますが
そのカメラケースもガチガチに硬化していて
しなやかさはまったくありません。
ケース外装もカビ等でかなり傷んでいます。
ケースだけではなくその中にあったカメラ本体も
湿気を閉じ込めてしまっていたと思われ
レンズはファインダーには盛大にカビが生えています。
レンズは清掃しても若干のカビ跡は残るかもしれません。
それでも普通に撮影できるレベルには何とかなるかと思います。
そして残念ながら電池が入れっぱなしです。
GXの使用電池はNR52型水銀電池が2個です。
中から緑青だらけになった電池がゴロンと出てきました。
電池室の内部もかなり腐食していますし
その裏側に配線されるリード線もハンダからなにから
完全に腐食していてもはや全く通電しない状態です。
電子部品関連のトラブルも心配ですが
まずは普通に通電するようにしないと
確認すらできません。
通電した上で修理不可能な電子部品トラブルが発覚すると
結構なダメージなのですが(苦笑)
やってみないことには判断できないので
慎重に修理を進めていきます。
しかしながらエレクトロ35はシリーズを通じて
比較的修理不可能な電子部品トラブルは少ないので
おそらく何とかなるとは思います。
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