ニコンEMのカメラ修理

今日は「畳の日」だそうですよ。
新しい畳のあの独特なさわやかな香りはいいですよね!
子供の頃は畳みの部屋しか家になかったので
とっても当たり前で身近な存在だった畳ですが
今は自宅にもないし、旅館にでも泊まらないと
畳を味わう機会がなくなってしまいました。
次に引越しするときは畳みの部屋がいいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
先日もEMの修理をお伝えしたばかりですが
おもしろいものでそんなに頻繁に依頼のある機種でなくても
1台入ると、2,3台続くことがよくあるのですよね。
今回も「EMは久しぶりだなぁ。。。」と思っていたら
立て続けにもう1台入りました。

今回、お預かりのEMはちょっと大変そうです。
露出計はほぼ正しい値で動いていて
シャッターも切れているのですが。。。
ご依頼者曰く
「暗いところでもスローシャッターにならない」とのことです。
店内だと外よりは随分暗いので
少し絞れば簡単にスローシャッターになるはずなのですが。。。
ファインダー内で1/8を示していても
明らかに高速でシャッターが切れているようです。
さらに測定機にかけて詳しく調べてみると
露出計の表示に関わらず全て1/1000(最高速)で切れているようです。
M90で切れるのならまだわかるような気がするのですが
最高速???うーん、ちょっと苦労しそうな予感がします。

まだ分解し始めたばかりですが
考えられる原因は根本的に基板異常なのか
(可能性は低いと思われます)
マウント部摺動抵抗、巻戻し下抵抗の接触不良
マグネットの吸着不良。。。等々ですが
まずは抵抗や接点、マグネットの清掃から
行ってみようと思います。

80年生まれのEMですから
基板はフレキで少々神経を使います。
とはいえ、まだシンプルなほうではありますが。。。
慎重にフレキを取り外してから
各部点検整備一式を行います。

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