今日は「徒歩の日」だそうですよ。
毎日1日中座ったままで作業している私も
運動不足なのでなるべく歩くようにしているのですが
ダラダラのんびり歩いているだけでは
全く運動不足解消にはなりませんね。
全力で長い時間早歩きするとかジョギングするとか
何かしら手を打たなければ。。。
さてさて
今日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
「ニコンF」と同時期に販売されていた中級機ですね。
中級機とはいいつつも
「F」に負けないほどの堅牢さを誇り
現在でもたくさんの個体が現役で使われているカメラです。
コパル製の縦走り金属羽根シャッターを
機械式で制御しています。
このコパルのシャッターがまた丈夫にできていて
水没品やショック品、分解品でない限りは
致命的な故障を起こしているものは非常に少ないと思われます。
丈夫なシャッター周りに比べると
少々、トラブルの多いのが露出計で
今回、お預かりしてるニコマートFTNも
シャッター周りは高速シャッターでムラがある以外は
比較的調子良いのですが
露出計は問題アリです。
基本的に針が全く安定せず
ときたま振り切ったままになってしまいます。
現状をチェックしている間も
激しいピクつきが見られていたのですが
途中で完全に振り切ったままになってしまいました。
原因はマウント部、SSダイヤルにある
摺動抵抗の劣化です。
マイラーを使ったカーボン抵抗ですが
劣化しているものが多く
露出計の針が安定しない場合、
特にSSリングに軽く触れただけで
激しく針がピクつくものはここが原因のことが多いです。
写真は一通り整備が完了した後に撮ったものですが
手前に写っている細長いものが問題の抵抗です。
今回は中古の状態の良いものを使っています。
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