オリンパスSCのカメラ修理

10月27日といえば。。。
1986年の日本シリーズ第8戦(第8戦まで行ったのは史上初)で
我らがカープが西武ライオンズに負けて日本一を逃した日ですね。。。
このときのことはよく覚えていて
第1戦は9回にカープが追いついて延長14回引き分け
それからカープが3連勝し王手をかけたものの
まさかの4連敗で結局勝てなかったのですねぇ。。。
そのときの最高殊勲選手が現ソフトバンク監督の工藤選手。。。
できれば今年リベンジを果たしたかったのですが。。。(涙)

さてさて

本日は「オリンパスSC」のカメラ修理を行っています。
意外と見かけることの少ないカメラかと思います。
前モデルの「オリンパスS」はセレン式露出計だったのですが
この「SC」でCDSを使用した露出計になりました。
ただし、上カバーのモデル名は「OLYMPUS-S」のままなので
「オリンパスSC」と聞いて
すぐピンとくる方は少ないのではないかと思います。
発売は1963年。Gズイコー42mmF1.8のレンズを搭載します。
シャッターはコパル製で1秒~1/500です。

ちょっと写真ではわかりにくいですが
ファインダーやCDSの窓の部分に「ひさし」がかかっているようで
なかなか凝ったデザインです。

今回、お預かりしているオリンパスSCは
まず絞り羽根が1枚脱落してしまっているようです。
絞りを絞っていくと絞りの形がいびつな形になっていきます。
おそらく絞り羽根が固着気味なところで
動かしてしまい留めているピンが外れてしまったのだと思われます。
今回のお話ではないのですが
絞りリングの動きが重い場合は無理に動かすと
今回と同様に羽根が外れてしまったり
酷い場合には留めているピン(ダボ)が脱落してしまうこともあるので
無理をせずに修理に出すことをお勧めします。

加えてシャッター羽根にも少し粘りが見られるようです。
CDS使用の露出計はほとんど動かない状態です。

まずはシャッターユニット及び絞り部分の整備か始めます。
露出計制御のため絞り・SSリングと連動する摺動抵抗も
組み込まれているのですが
ここの劣化は激しく完全には直らないかもしれません。
できる限りの調整で対応いたします。

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