今日は「みかんの日」だそうですよ。
この季節になるとみかんは食べちゃいますよね~
去年はみかん一箱をお店のバックヤードに置いて
休憩がてらにちょくちょく食べていたら
あっという間になくなりました(笑)
今年も用意しておこうかな。。。
栄養もあるし甘い割には低カロリーだし
ちょっとした間食にはもってこいですね!
さてさて
今日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
ニコンF2はファインダーとの組み合わせで
いろいろなバリエーションがあるのですが
今回は「フォトミックAファインダー」が装着されたモデルです。
Aiレンズ対応になったフォトミックファインダーですね。
無印のフォトミックファインダーをAi化したものです。
つまり受光素子はCDSで露出計は指針式です。
F2及びF2フォトミックが発売されたのは1971年ですが
フォトミックAが発売されたのは1976年です。
今回お預かりしているF2フォトミックAは
ご依頼者様のおじいさまが使用していたものだそうです。
おそらく20年以上は使っていないとのことでしたが
保管状況は非常に良く、一緒に拝見させていただいた
レンズ数本も使用には全く問題ない状況でした。
ただし、カメラ本体は非常に露出計が不安定で
モルトは全滅、各所油切れの兆候も見受けられましたので
各部点検整備一式ということでお預かりしました。
まずフォトミックファインダーは絞り値、シャッタースピードが
ファインダー内で確認することができ
この点でアイレベルに比べても非常に便利なのですが
Ai化されたことにより絞り値はレンズに刻印されている
絞り値をプリズムとミラーを使って
直接読み取る方法に変わりました。
Ai化以前のものに比べると表示が少し小さく
元々読みづらい部分はあるのですが
今回はプリズムの汚れによって非常に見えづらい状態になっています。
接眼レンズにカビも少々見受けられるので
徹底的に清掃していきます。
露出計の電源が入らなかったりするのは
8割がたボディ側から電源が上手く供給されないのが
原因だったりします。
今回もファインダーを外してボディ側の+-端子に
テスターをあてて電圧を測ってみると
電圧がかなり不安定です。
ボディ側を分解してみると
定番の電池室端子を支えるステーの破損はなかったのですが
ハンダ付けが相当劣化しているのと
端子の根元部分にサビがかなり発生していました。
どうやらこれが原因のようです。
写真はボディ側の整備は完了し
ファインダーをある程度分解した時点でのものです。
基本的な構造はFフォトミックの頃から
そんなには変わっていません。
写真にも写っているのですがリング状の摺動抵抗の周りを
絞りやSSに応じてブラシが移動し
露出計をコントロールする仕組みになっています。
この抵抗も汚れ等でかなり値がズレてくるので
しっかり清掃していきます。
ファインダーの整備が終わったらボディにセットして
実際の露出計の値を調整していきます。
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