オリンパスペンEES-2のカメラ修理

今日は「ニオイの日」だそうですよ。
匂いとか香りの好みって
個人差があって難しいですよね~
誰もが不快に感じる悪臭はさておき
食べ物の匂いや香水の香りとかも
好みや個人差があったり、
あるいはそのときのシチュエーションや体調にもよっても
「良い香り」と「悪臭」は紙一重ですものね。
特に自分に付いている匂いは自分で気が付きにくいので
本当に注意しなくてはいけませんね。

さてさて

本日は「オリンパスペンEES-2」の
カメラ修理を行っています。
セレン光電池を使い露出計を駆動し
露出計の針を挟み込むことによって
オート露出を行うカメラです。
EEとEESの違いはピントが固定焦点か
ゾーンフォーカスかの違いです。
あれ?今まで疑問に思ってなかったのですが
「ゾーンフォーカス」なのに
何故「Z」じゃなくて「S」なんでしょうね?
全然別の意味があったのでしたっけ?

EES-2はEE-2と同じく
初代EE(S)と比べると裏蓋が蝶番式となり
フィルムカウンターが自動復元式になりました。
ASA(ISO)感度も400まで設定できるようになりました。
より使いやすく現代的に進化していますね。

お預かりしているEES-2は
明るさに関係なく絞りが最小絞りでしか
シャッターが切れません。
暗いところで切っても赤ベロも出てきません。
セレンがもうダメかな。。。とも思ったのですが
赤ベロはセレンとは別問題ですし
単純にセレンがダメで露出計が動作していない状態だと
明るさに関係なく最大絞りにしようとするはずです。
ちょっと分解してみないと原因がわかりません。

写真は既に整備後で最終チェックを残すのみの状態です。
赤ベロが出ないのは赤ベロ動作機構の固着
絞りが最小絞りなのは絞り羽根の固着ではなく
絞り羽根を駆動している部分の動作不良でした。
セレンは無事に起電できていました!
動作する部分のあちこちが固着だったり
動きが悪かったりという状態でした。
長年経過していますし(発売は1968年)
動かしていなかった期間も相当あるでしょうし
やはり分解して清掃・注油を行わないと
この時代のカメラはなかなか本調子にはなりませんね。

もちろん、レンズ清掃、ピント検査、オート調整
全体の点検整備を行いました。
また快調に撮影に使える状態に蘇ったと思います。

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