オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は6月2日ということで
「路地の日」(6・2)ということらしいです。
昔ながらの狭くて迷路のような路地は
最近、めっきり少なくなりましたね。
子供の頃は今考えると
「ここ通っていいのかな。。。」と思うような
家と家の隙間のような路地を
走り回っていたことを思い出します。
レトロな路地を撮り歩くなんていうのも楽しそうですね。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
毎度同じようなことを書きますが
それまでの大きく重く騒々しい一眼レフのイメージを
一変させたカメラです。
現在でもその軽量コンパクトさから高い人気を誇るカメラです。

その小さく軽いボディを実現するために
少々デリケートな部分もあり
気持ちよく使い続けるには定期的なメンテナンスの
重要性が高いカメラでもあります。

今回、お預かりしているOM-1は
ご依頼者のおじいさんが使われていたカメラとのことです。
おそらくかなり長い間、使われずに保管されていたものと思われます。
まずは1/1000と1/500はシャッターが全く開きません。
スローも不安定な状態です。
露出計は電池を入れても全く動かない状態です。
付属するレンズもかなりカビ・汚れが確認できますので
レンズ清掃も行います。

まず電池室周りからチェックしていきます。
今回のOM-1は水銀電池ではなく
LR44が装着できるような仕様になっているものです。
電池室の形状もLR44に合わせて変更されており
マイナス側端子の先には電圧を変換するための
小さな抵抗が組み込まれています。
しかしながら端子部のハンダ、抵抗、リード線
どれも腐食のため電気を通さない状態です。
加えて、この時期のOM-1では定番の
端子留めの樹脂ネジが折れてしまっており
端子もグラグラな状態です。
樹脂ネジは新品と交換し、
リード線はボディ上部まで丸ごと交換します。

シャッター関連のトラブルは幕軸の汚れと
電池室の横にある3連ギアの動きが悪いものと思われます。
全体の整備と合わせて重点的に清掃・注油を行っていきます。

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