今日は語呂合わせで
「虫の日」なのだそうですよ。
子供の頃は昆虫大好きでしたね。
虫捕りにもよく出かけましたし
なんでも気軽に素手で触りましたし…
(何度か痛い目も見ましたが…(笑))
いつからかとてもとても虫なんて素手で
触れなくなりました(笑
今やカナブンやバッタでさえも素手では触れないですね
これも「オトナになった」ってことのなのか…(笑
それでも花の写真とか撮っていて
ハナムグリがいたりバッタの類がいたりなんかすると
驚かせないようにマジマジと眺めてしまいます。
触ろうとは思いませんが…
でもバッタの後ろ足のあのたくましさとかを見ていると
目が離せなくなってしまうのですよねぇ
そして…「あーマクロレンズ持ってくればよかった!」と
後悔するまでがワンセットです(笑
さてさて
本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」で現在でもお馴染みの
「コンパクトカメラ」です。
「C35」登場以前のコンパクトカメラといえば
コンパクトとは言えども単にレンズ一体式なだけであって
サイズ感はまだまだ大きくて重いものがほとんどでした。
(ある程度の重量感や大きさがないと
高級感に欠ける…といった考えも根強かったと思います)
それがどこにでも気軽に持ち出せてカメラに詳しくなくても
簡単に撮影できる「C35」の大ヒットで
コンパクトカメラのコンパクト化が一気に進みました。
これ以降、各社からリリースされるコンパクトカメラは
何らかの形で「C35」の影響を受けているものばかりです。
それほど「コンパクトカメラ」の代名詞ともなったカメラでした。
写真撮影自体を一気に身近なものしたという功績も
非常に大きかったと思います。
お預かりしている「C35」は
通常のC35から距離計を省略し目測式とし
セルフタイマーとバルブ露出も省略し、
よりシンプルで簡単に撮影できるようにした「C35E&L」です。
その他のシャッターやオート露出制御等の機能的部分に関しては
通常の「C35」と共通です。
1971年発売のカメラです。
お預かりしている「C35E&L」は
まず電池を入れても露出計が動きません。
通常のC35もそうですがシャッター自体は機械式で
電池がなくても動作しますが
その制御は露出計と連動しプログラムオートとなっています。
露出計が動かないと露出計の指針が全く動かない状態で
制御されオート時は常にF2.8開放・1/30で切れてしまいます。
指針が触れてないときに露光不足と判断して
シャッターロックがかかるような機能もないので
とりあえずは動きますが日中屋外だと
ほぼすべての場面で写真が真っ白になってしまうと思われます。
露出計の修理と併せて各部点検整備一式を行います。
画像は一通りの整備が完了した段階でのモノです。
露出計不動の原因は電池室からの配線不良に加えて
ASA感度盤が回ってはいるものの
実際の感度調整孔が連動しておらず
CDSに光がうまく当たらないことも原因でした。
問題個所は修理を行った上で
露出計・オート露出の調整を行い
現在は正しく制御される状態になっています。
ファインダー・レンズも汚れていて
当然ながらモルトも劣化していましたが
全て対処して安心して使い続けられる状態になっています。
少し様子見も行っていましたが
これから最終テストを行って問題なければ完成となります。
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