今日は6月3日。。。何かしら語呂合わせで
記念日がありそうなのですが
今日は大した記念日ないのですよねぇ(笑)
8月9日が正式に「ムーミンの日」に決まるまでは
語呂合わせで6月3日は「ムーミンの日」だったでそうです。
そういえば、子供の頃、「ムーミン」と「バーバパパ」は
楽しんで見ながらも「彼らはいったい何だろう???」
(何の動物かわからない。。。という意味で)と思っていました(^^;)
さてさて
本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
月に1台は必ず修理依頼のあるカメラです。
電子制御機を主流に大きく方向返還したペンタックスMシリーズにおいて
唯一の機械制御シャッター機であり
純粋な機械制御シャッター機ということでは
ペンタックスでは最後のモデルであるMXです。
そのコンパクトさも相まって現在でも非常に人気の高いモデルです。
MXはこの時期のペンタックス機らしく
内部にモルトやゴム製部品等々、劣化して
動きを妨げてしまうような素材が多く使われています。
全てそれが原因とは思いませんが
現存しているMXで未整備のものは
一見、普通に動作しているようでも
シャッタースピード等の精度が出ていないものがほとんどだと思います。
まずは高速シャッター時の露光ムラから始まり
症状が進むと高速シャッター時に写真の一部が黒くなってしまいます。
さらに進むと高速シャッターが開かなくなり
低速時にはミラーアップしたまま復帰しないという状態になります。
お預かりしているMXは典型的なパターンで
1/1000、1/500は全く開かず
1/250も写真の左右で1段以上露光差がある状態です。
加えて低速時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
内部の劣化したモルトを交換し
幕軸やミラー駆動部を清掃し注油することで
正しい動きを取り戻すように整備していきます。
一通り整備は完了し組み上げた状態です。
もちろん現在、シャッタースピードの精度は
問題ない状況ですがまだ油断はできません。
少し時間をおいて計測すると値が激変してしまうことがあるからです。
動作部分の清掃・注油を行っているので
ある程度馴染んで動きが安定してから
最終的な微調整を加えます。
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