今日は記念日ではないのですが
1986年6月7日に先日、お亡くなりになられた
衣笠祥雄さんが節目となる2000試合連続出場を達成した日です。
もちろん日本プロ野球史上初の快挙でした。
結局、連続出場記録はこの後、2215試合まで伸びるわけですが
衣笠さんの記録ほど偉大なものではなくても
何事も継続することは難しいですよね。
「継続は力なり」と昔からいいますから
私も毎晩のウオーキングくらいはちゃんと続けなければ!
(何かと理由をつけて少々サボり気味。。。(汗))
さてさて
本日は「コニカオートレフレックスT3」のカメラ修理を行っています。
(カナカタで書くと妙に長いモデル名ですね。。。)
1968年に発売されたコニカFTAをベースに改良されたモデルです。
1973年発売開始です。
FTAも同様ですが最大の特徴は機械式シャッターなのに
シャッタースピード優先AEが使える一眼レフということでしょうか。。。
コニカがコンパクトカメラで得意としていた
露出計指針挟み込み式のオート露出を
そのまま一眼レフに組み込んでいます。
そのためレリーズのストロークは深く
FTAではそこが不評だったりしたのですが
オートレフレックスT3では随分改善されています。
(それでも少々ストロークは長めですが。。。)
シャッターユニットは安定性と堅牢さで定評のあるコパルスクエアです。
シャッターがニコマートFTN等でお馴染みの
コパルスクエアなのでシャッター周りの丈夫さは同様です。
お預かりしているT3もシャッターは快調に動作しています。
しかしながら電池を入れても露出計が全く動きません。
バッテリーチェックも同様に不動です。
こういうときはまず一番に電池室から
何らかの原因で電気が来ていないことを疑うのですが
電池室周りのハンダやリード線に今回は問題はなく
ボディ上部基板入り口まできちんと電流は来ているようです。
まずはプリズムを降ろして露出計周辺のチェックを行ったのですが
写真ではわかりにくいですが露出計の指針の根元を
挟み込み指針の位置を検知し、それを基にして
レンズ側の絞りを制御する仕組みになっています。
何度も何度も挟み込まれていうちに指針が変形し
常に挟み込み機構に引っかかっている状態でした。
そのため電流が流れても指針が動くことができなかったのですね。
針挟み込み式のオート制御を行っているカメラでは
たまにある現象です。
指針を調整しスムーズに動く位置に戻して
このトラブルは解決です。
オートが動作するようになってから判明したのですが
オート制御が非常に不安定です。
レンズの絞りをマウント内にあるアームでコントロールするのですが
そのアームの動きが非常に悪いようです。
この後、本格的に分解を行い、シャッター周り、ミラー駆動部、
絞り制御部の整備調整を行います。
写真は一通り整備を終え、再び組みあがった状態です。
毎回のことですが動きが落ち着くまで少し様子見です。
FTAに比べると随分スマートな印象ですね。
写りのよさで非常に評価の高いヘキサノンARレンズを使うには
持って来いのカメラです。
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