6月9日ですね。33年前のこの日に
淡路島と徳島県鳴門市を結ぶ大鳴門橋が完成しています。
本州四国連絡橋と言えば私が子供の頃に
やっと工事が始まった頃で
地図に載っている完成予定ルートを見ながら
「すごい橋ができるんだなぁ。。。」と思っていました。
残念ながらしまなみ海道(尾道-今治ルート)しか
通ったことがありません。大鳴門橋も渡ってみたいですね。
ちなみに大鳴門橋は新幹線を下部に通せる構造になっているそうです。
ただし、明石海峡大橋のほうが未対応なので
本州から別途の橋かトンネルが必要とのことですが
いつかは本州と四国も新幹線で結ばれるかもしれませんね。
さてさて
本日は「リコーオートハーフS」のカメラ修理を行っています。
「S」はセルフタイマーの頭文字ですね。
初代オートハーフをベースにはしていますが
この「S」からシャッターボタンがボディ上面に移動し
この後に出てくる「E」、「SE」、「SE2」、「E2」等々に
引き継がれるデザインになっています。
少々余談ですが。。。このオートハーフSのボディ上面の
「S」の飾り文字の刻印はパッと見に「S」とは読めませんよね。
某オークションで「オートハーフ Y」とか紹介されていたのも見たことあります(笑)
お預かりしているオートーハーフSは
心配されるセレンも十分に起電しているようで
一通りの動作はとりあえずしています。
ただし、裏蓋を閉めたときに妙な遊びがあることと
オートがかなりずれているようです。
分解する過程でわかったのですが
裏蓋を留めているネジがゆるゆるな上に1本足りません。
裏蓋の妙な遊びはこれが原因のようです。
中身は分解された形跡がないので
モルトを張り替えるときに裏蓋を外しているものと思われます。
その裏蓋のモルトもあまり正しくない貼り方をされているので
これも当然貼りなおします。
加えて、やはりシャッター、絞り羽根には
少々粘りがあるようです。
オート不良の原因のひとつはこれだと思われます。
元々レンズシャッター機は非常に小さなバネの力で
軽いシャッター羽根を駆動していますが
オートハーフの場合は普通のレンズシャッター機以上に
小さな力でシャッター羽根を駆動しています。
油分が細いペン先一粒分でも羽根に付着すると
簡単に固着してしまうほどです。
今回ももちろんシャッター羽根、絞り羽根共に清掃を行います。
セールスポイントのひとつでもある
ゼンマイ巻上機構部も清掃・注油を行います。
たまに動きの非常に悪いものも見かけますが
本来、しっかりゼンマイを巻いた状態から
20数枚くらいは自動で巻上ができるのが正しい状態です。
こうやって整備するたびに
「私も1台、お散歩用に持っておきたいなぁ。。。」と思うカメラです。
でもきっと1台手に入れると1台では満足できず
様々なデザインのものを収集したくなってしまいそうなので
何とか踏みとどまっています(笑)
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