今日は「石炭の日」だそうですよ。
石炭と言えば蒸気機関車を思い出しますよね。
写真や模型では幾度も見ている蒸気機関車ですが
実は私、実際に走っているのを見たことがないのです。。。
広島にいた頃は「SLやまぐち号」、当時はC57だったかな。。。を
見にいこうと思いながらもなかなか機会がなく
首都圏に来てからはそんなことはほとんど思うこともなく。。。(汗)
東京からだと真岡鉄道あたりが比較的近いのかな。。。
うーん、もう少し涼しくなったら行ってみたいですね!
さてさて
本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
スペック的には中級機ですが
1981年の発売開始以来、
18年間もミノルタMFカメラの頂点に君臨していたモデルです。
1985年に「α7000」が発売され
いわゆる「アルファショック」といわれるほどの現象になり
世の中が一気にオートフォーカス機にシフトする中
X-700はMFのSRマウントのまま、販売され続けました。
ミノルタMF機の縦走りシャッター機は「XD」を最後に
後継モデルが出現しませんでしたが
その後、発売された「XG-E」以降は横走り布幕シャッターとなります。
「X-7」あたりまではXG系がベースとなったカメラですが
X-700はそれまでのモデルと違い、フレームから完全新設計されました。
ミノルタらしい使い心地の良いカメラで
ロングセラーであり、現在でも人気の高いカメラです。
お預かりしている「X-700」はブラックボディのモデルです。
X-700は最初シルバーボディで販売され
途中からこのブラックボディのみの設定になりました。
その際にAEロックが追加される等、小変更が行われています。
シルバーのX-700は最近あまり見かけなくなりましたね。。。
さて、まずは現状をチェックしていきますが
どうもシャッタースピードが安定しません。
特に高速時にはっきり現れるのですが
1/1000にセットした場合で1/1000で切れることもあれば
1/500程度で切れることもあり
3回に1回くらいは走り終わりは閉じてしまうこともあるようです。
これでは高速シャッターを使っての撮影は不安いっぱいです。
マグネットの吸着不足を疑ったのですが
よくよくシャッター音を聴いていると
キヤノンAシリーズのようなはっきりした感じではないですが
シャッターを切ったときに何度かに1回は「ジャイン」と
ちょっと嫌な音がします。
幕軸かミラー駆動部の油切れが原因のようですね。
他、これはご依頼者様からのご指摘があったのですが
若干、巻上にゴリゴリした感触があります。
これも巻上軸の油切れが原因と思われます。
写真のレンズは当店のテスト用レンズです。
一通り各部点検整備一式を行いました。
まだ少し様子見している状況ですが
シャッタースピードは随分安定してきたようです。
巻上の感触もよくなりました。
余談ですが写真では少々レンズに隠れていますが
向かって右側にある「MPS」のプレートは
「Minolta Program System」の略で
プログラム露出時に高速シャッターを優先して露出する
独自のプログラム露出を意味しているそうです。
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