今日は9月6日です。
語呂に関連した記念日が多い日ですね。
「黒の日」、「クロスワードの日」、
「鹿児島黒牛・黒豚の日」、「黒豆の日」
「黒酢の日」、「生クリームの日」、
「クレームの日」(これ嫌だな(苦笑))
黒といえば、フィルムカメラでも
黒ボディとシルバーボディが併売されていたカメラが多いですよね。
一般的には黒ボディのほうが人気が高いようですが
金属製カメラのシルバーボディは
見事な梨地処理がされているものが多く
今では貴重な存在だと思います。
確かに精悍で凝縮感が高い黒ボディも魅力ではありますが。。。
さてさて
本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
おそらく当ブログで一番登場回数の多いカメラではないでしょうか。。。
大ヒットした上に長く生産され続けたカメラなので
現存台数も多く、家から出てきたカメラがSRTだった。。。ということも
非常に多いのではないかと思います。
ミノルタは比較的早い時期に一眼レフに関しては
電子制御シャッター機に移行してしまったので
機械制御シャッターのミノルタ機の代表的カメラでもあります。
お預かりしているSRT101は
シルバーボディとブラックボディの2台です。
シルバーはご依頼者様のお父さまの形見のカメラとのことです。
おそらくご依頼者様の子供の頃の写真を
たくさん撮影したカメラだと思われます。
今回、しっかり整備を行ってご依頼者様がお使いになるとのことですが
そのお話の際にご依頼者様の奥様も
フィルムカメラを使ってみたいとのことで
改めてもう1台手に入れたのがブラックのSRT101です。
ご夫婦お揃いで色違いのSRT。。。なんてステキなんでしょう!
気持ちよく使っていただけるように
しっかり整備させていただきます。
2台とも長期間使われていない個体であることは明らかで
各部に油切れの兆候が見受けられます。
高速シャッターでかなりの露光ムラがあるようで
幕軸の動作不良のために先幕・後幕のバランスが
大きく崩れています。
シルバーのほうは露出計も全く動かない状況です。
モルトはもちろん全滅でファインダー内には
かなりカビも蔓延っています。
まずはシルバーのほうから分解整備を行います。
電気回路は露出計に関する部分のみですが
この頃のミノルタ機はハンダ劣化による
接触不良が多いのでハンダ部分の点検も重点的に行っていきます。
SRTといえば糸連動が多く
慣れているとはいえ油断のならないカメラです。
慎重に分解を進めていきます。
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