日別アーカイブ: 2025年10月1日

フジカST701のカメラ修理

今日は10月1日ということで
たくさんの記念日が制定されています。
日本酒の日、コーヒーの日
日本茶の日、都民の日、土地の日
香水の日、そして衣替えの日ですねぇ…
他にもまだまだたくさんありますねぇ
そんな中に「メガネの日」なんてのがあります。
10月1日が「1001」と表記でき
「1」をメガネのつる、「0」をレンズとみなすと
メガネの形をしていることからだそうです。
近視と乱視が酷く(特に乱視)20代半ばから
メガネやコンタクトを使うようになっていますが
裸眼で見えればベストですが
やはり視野がクリアに焦点合って見えていることは
大事ですね。明らかにストレスが軽減します。
近視がある程度進んでメガネの度が強くなってくると
遠くを見えやすく合わせると近く(手元)が見えなくなるんですよねぇ…
なかなか万能なものはないですね。
裸眼だとまだ手元はかなり見えているので
作業中はほとんどメガネを外して行っています。
そのうち今度は近くも見えずらくなって
今度は遠視(いわゆる老眼)のメガネも
必要になってくるのでしょうね…
やれやれ…(苦笑)

さてさて

本日は「フジカST701」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
フジカブランド…現在の富士フイルムのカメラです。
「ST701」はM42ねじ込みマウントを採用した
絞り込み測光の露出計を内蔵するカメラです。
ここでよく登場する「ペンタックスSP」と
同様のジャンルのカメラです。
シャッターは布幕横走りで最高速は1/1000です。
SP同様に絞り込みボタンを押すと
露出計がオンとなりますが
ST701の場合は絞りこみがロックされないので
押している間だけ絞り込み且つ露出計がオンとなります。
好みはあると思いますが個人的にはここに関しては
フジカのほうが使いやすいかと思います。
使用電池はこれもSPと同じくH-B水銀電池ですが
ST701は2個使います。ちょっと電池室の形状の問題もあって
現在のボタン電池で使うには一工夫必要ですね。

お預かりしているST701はシャッターは一通り動作しているものの
露出計は電池を入れても全く動きません。
配線かSW接点に腐食や汚れがあるためと思われます。
しゃったーは動いているといっても
さすがに精度は出ておらずこちらも幕軸の清掃と
その上での調整が必要な状態です。
さらにファインダーコンデンサレンズには大きなカビが見られ
付属するレンズにもそれなりにカビが発生しています。
おそらく長い間、しまい込まれていたカメラだと思われますが
やはり普通に使うには一通りの清掃整備調整が必要な状況です。

ST701はファインダー周辺に
ほとんど内部モルトがないので
モルト由来のプリズム腐食はないカメラです。
その代わりプリズム蒸着そのものの劣化が
比較的多いような気がします。
蜘蛛の巣状にプリズム全体に剥離してしまっている個体も
割と頻繁に見かけます。
絞り込み測光の横走り機ということで
構造はシンプルなはずなのですが
フジカST系はあまり整備性はよろしくないです。
詳細は割愛しますが結構手間がかかります。
それでも比較的見慣れた内部の光景ではあるので
油断せずに慎重に整備を行っていきます。

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