オリンパスXA1のカメラ修理

今日は「CMソング」の日だそうですよ。
去年もこのネタ書きましたね。。。(笑)
日本で最初のCMソングがラジオでオンエアされた日ですが
そのCMは小西六(後のコニカ)のさくらフィルムのものです。
しかしながらCMソング中には商品名も社名も入っていないのですね。
その記念すべきCMソングは「ボクはアマチュアカメラマン」
時代を感じさせる何とものんびりした歌です(笑)
1年ぶりに脳内で
「あらピンボケだ♪おやピンボケだ♪あぁ、みーん~なピンボケだ♪」、と
現実に起きたら愕然としそうな歌詞がリフレインされています。
youtubeとかで聴けるのでご興味のあるかたはどうぞ~

さてさて

本日は「オリンパスXA1」のカメラ修理を行っています。
このXA1。。。XAシリーズの中ではかなり異端児的なカメラです。
XAといえばタッチセンサーのシャッターボタンで
電子制御式シャッターを搭載した
当時としては近未来的なカプセルカメラですが
「XA1」はシャッターボタンは普通に押し込むタイプで
なんとセレン光電池搭載でシャッターは機械式
オート露出は針挟み込み式。。。と
中身は時代が戻ってしまったかのようなカメラです。
シャッタースピードは2速のみでピントは固定焦点。。。
光量不足の時には赤ベロが出ます。
ここまで書くと中身はペンEE-3をフルサイズ化して
外装をXAにしたものではないかと思ってしまいますが
巻上部等の機械的部分はやはりXAと共通で
フィルム感度切替(100、400の切替のみ)は
電気的な回路切替で行っています。
構造はペンとは全く違う造りです。
なかなか風変わりなカメラだと思います。
しかしながらハーフ判のペンとほぼ変わらない大きさで
プラスチック外装のため重さはペンより軽く
電池要らずで素早く撮影できる。。。という点では
非常に面白いカメラだと思います。

お預かりしているXA1はレンズにかなりカビがあり
絞り羽根に少々粘りも見られます。
レンズは一部レンズユニット内は分解できる構造になっていません。
ちょっと心配しましたが
カビのあった部分は清掃の可能な場所だったので
問題ないレベルに清掃することができました。

他、シャッター羽根・絞り羽根清掃、オート調整
ファインダー清掃。。。等々、各部点検整備一式を行いました。
普段、持ち歩くカメラはこのくらい簡単に使えるカメラがいいですね。

構造的にちょっと変わっているのが
シェルを閉めると露出計への電源供給を止める構造になっています。
電池不要のセレンなのだからオフにしなくてもいいような気が。。。
加えて、マニュアルモードがなく、強制的にシャッターを切る機構もないので
フィルムの装填時に1枚目まで空写しする際には
赤ベロの出ない程度の明るい場所で行う必要があります。
ここは注意しておいたほうが良いかと思います。

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