今日は「メンズバレンタインデー」だそうですよ。
初めて聞きましたが男性から女性へ
下着を贈って告白する日なのだそうです。
それとは別に今日は「セプテンバーバレンタイン」というのもあって
ホワイトデーからちょうど半年で
紫色のものを身につけ白いマニキュアを付け
緑色のインクで書いた別れの手紙を渡す日だそうです。
有名でないものを含めると
恋愛関係の記念日は本当にいろいろありますねぇ。。。
まぁ、私には関係のないものばかりですが。。。(苦笑)
さてさて
今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
今月も既に2回目かな。。。修理依頼の非常に多いカメラです。
それだけ人気があって使っている人も多いということだと思います。
適度な大きさで絞り優先オートも搭載し使いやすいカメラです。
使いやすい多重露出機能も搭載され
一通りのことが難なくこなせるカメラです。
ファインダー内情報もシンプル且つ必要な情報が
一目で確認でき、非常に使いやすいと思います。
シャッターはコパル製の金属羽根縦走りシャッターで
最高速は1/1000、電子制御なのでスローシャッターに強く
8秒までのシャッタースピードが可能です。
露出計の受光素子はSPDで反応も非常に速く安定しています。
お預かりしているFEはどうやら電源が全く入らないようです。
FEはニコンのカメラらしく電源が入らない(電池がなくても)
M90(機械制御1/90)とBはシャッターが切れます。
今回の個体は電池を入れてもM90・B以外のシャッターが切れず、
ミラーアップしたままになってしまいます。
実はこれも同じFEでも生産時期によって違っていて
電源が入らない場合は全てM90で切れてしまうものと
今回のようにミラーアップだけしてシャッターが切れないものがあります。
どうやら電池室から電子基板へ
電源が上手く伝わらないようです。
電池室はキレイな状態なので
電池室裏のハンダ付けあたりに問題があるものと思われます。
後でわかったのですがバッテリーチェックSWや
感度ダイヤル下の摺動抵抗にかなり汚れが付着しており
接触不良も起こしているようです。
まだ上カバーを外しただけですが
FE/FM・ニコマート系といえば
接眼レンズ下の座布団モルトですね。
フィルム室やミラー受部のモルトは過去に交換歴があるようですが
ここはおそらく一度も交換されていないようです。
写真でも少しわかりますがボロボロで
軽く吹いただけで周りに屑が撒き散らされます。
ニコン機は内部にモルトを使っている部分は非常に少ないのですが
ここだけは分解したら必ず交換です。
(他のほとんどのメーカーも一眼レフでは内部モルトは少ないです。
ただ1社だけ内部モルトがやたら多いメーカーがありますね)
これから分解を進めて電池室周りをチェックしていき
シャッターユニット、ミラー駆動部、巻上部等々の整備を行っていきます。
最終的には上の写真でも見える
調整用半固定抵抗を調整して精度出しをしていきます。
8個ある半固定抵抗は全てを触るわけではありませんが
露出計、オート露出、シャッタースピードの調整が可能です。
単に+-を調整するわけでなく
特性曲線も調整できるようになっています。
どの調整抵抗が何を調整するものか
しっかり理解できていないと
しっちゃかめっちゃかになりますので
慎重に調整していきます。
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