今日は「バーゲンの日」だそうですよ。
ここでいうバーゲンというのは主に衣料品だと思いますが
うーん、私は服のバーゲンに敏感になるような
キャラではないですよねぇ。。。(苦笑)
新品フィルムのバーゲンとかあれば
かなり敏感に反応してしまいそうですが。。。(笑)
フィルムといえばコダック・エクタクロームが復活しましたね!
まぁ予想通り結構お高い価格設定ではありますが
やはりフジだけでは寂しいので
近いうちに試し撮りしてみたいと考えています。
以前の100Gということで実際の色に忠実な再現性とのこと。。。
期待しています!
さてさて
本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
キヤノンFシリーズの一角を担うモデルですが
他のFシリーズ(F-1、FTb等々)と比べると異端児的モデルです。
まずシャッターが他メーカーモデルでもお馴染みの
縦走り金属羽根のコパルスクエアです。
さらに1/2秒以上のスローシャッターは
電子制御+スローガバナという変則技で
最長30秒のスローシャッターを実現しています。
1973年発売なのでFシリーズとしては
かなり最後の頃のモデルとなります。
Aシリーズ(AE-1・1976年)までの
リリーフ的な役目だったのかもしれません。
キヤノンでは、この時代唯一のコパルシャッター採用も
その辺りの理由が絡んでいるのかもしれないですね。
そんなメーカー事情はさておき
SS優先AEを搭載し、内部の造りこみも安っぽさは微塵もなく
おまけに端正なスタイリングと
なかなか魅力的な1台です。
わかっている方はわかっているようで
根強い人気のあるモデルです。
EFのトラブルは電子制御エリアの
スローシャッター関連が多いのですが
今回のEFはちょっと変わったトラブルです。
シャッター優先AE時に
絞りがF2.8以上に開く設定となる場合に限り
かなりの高確率でミラーアップしたままとなってしまいます。
F4以下に設定される場合はほとんど起きず
F8以下の場合は当店でテストしている限りは
全く発生しませんでした。
オート時の絞りの値によって現象が起きたり起きなかったりということは
まず間違いなくオート時に絞りを制御する
絞込みレバーの動作不良だとは思います。
(マニュアル時の絞込みレバーとは別のレバーで絞りを制御します)
マニュアル時にも現象は全く起きないので
ほぼ間違いないとは思います。
写真は一通りの整備が終わった状態でのものです。
やはり絞り制御部の動作は汚れ等々のせいで
結構重めでした。そこを改善してからは
症状はピタッと出なくなりましたが
少し時間を置いてから再テストを行ってみたいと思います。
もちろん分解整備ですので、シャッターユニット
露出計、オート、巻上部等々、一通りの整備を行いました。
電子制御スローシャッターも含め動作は快調です。
ちなみに以前も書きましたが
EFは元々水銀電池(MR9)を2個使用するカメラですが
電圧変換型電池アダプタを使用すると
バッテリーチェック時や1秒以上のスローシャッター時に点滅する
上カバー部ランプが点灯しなくなります。
無変換アダプタ等で使っていただければと思います。
EFの場合は1.3Vでも1.5Vでも
露出計、オートに変化はありません。
他のカメラの場合は0.2V違うと1段以上表示が変わったりするのですが
EFの場合は気にしなくても大丈夫です。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。